似た野草の見分け カラスノエンドウ スズメノエンドウ カスマグサ | 星空のパラード

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こんなことになってすいません

似た野草の見分け方シリーズです。

今回はカラスノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサと野エンドウ3種で、道ばたや畑で普通に生えてるマメ科の1年草または2年草のつる植物です。


カラスノエンドウ

野エンドウの仲間のうちでもっとも大きく、よく見かける種です。(大きいので目立つのかもしれないですね)


ネイチャーメイツ-カラスノエンドウ

ネイチャーメイツ-カラスノエンドウ

ネイチャーメイツ-カラスノエンドウ


葉腋にピンクのえんどう豆の花を小さくしたような花を1~3個つけます。

ネイチャーメイツ-カラスノエンドウ

花が終った後にエンドウのようなさや状の実(豆果)をつけます。豆果のつき方はあとの2種は下向きですが、カラスノエンドウは上向きの実をつけます。豆果は熟すと黒ずむのも特徴で、これがカラスノエンドウの名の由来とも考えられます。

また豆果は熟した後にぱちんとはっきり聞こえるほど音をたてて種を弾き、その様子は植物になかなか関心が向かない子どもでも興味をひくことができます。豆果の中の種をとってさやで草笛を鳴らすなどは昔からなじみのある遊びで、カラスノエンドウは親子で草花を楽しむのにカッコウに材料ですね。

豆果の中の種子は5~10個入っています。


ネイチャーメイツ-カラスノエンドウ
カラスノエンドウは別名ヤハズノエンドウともいい、小葉の先は矢筈状にへこむのが特徴です。

小葉の数は12枚~16枚です。
ネイチャーメイツ-カラスノエンドウ
カラスノエンドウは葉柄の基部に三角形に近い赤いのが托葉で、赤い部分は花外蜜線(葉軸蜜腺)があるのが特徴。花外蜜腺は花以外で蜜を分泌する腺で、よくアリが集まっています。花外蜜腺はサクラの葉柄にあるのは有名ですが、カラスノエンドウはなぜあるのがまだよくわかりません。




スズメノエンドウ

カラスノエンドウに対して、小さいのを雀に見立てて名付けられたと考えられます。生える場所はカラスノエンドウよりもやや乾燥した地面に固い荒れ地にも生える傾向があります。


ネイチャーメイツ-スズメノエンドウ

ネイチャーメイツ-スズメノエンドウ


ネイチャーメイツ-スズメノエンドウ
葉腋から伸びた柄の先に白い花を4個つけます。花のつけ方はカスマグサもほぼ同じで葉腋につくカラスノエンドウとの花のつき方の違いの特徴です。


ネイチャーメイツ-スズメノエンドウ.
葉の先端が巻きひげ状になっているのが野エンドウの仲間の特徴です。
ネイチャーメイツ-スズメノエンドウ.
スズメノエンドウの小葉の先端は切り形でまっすぐ切れているのが特徴。また小葉は他の2種に比べ複葉上部のほうは細く、複葉は他の2種に比べ、より魚の骨に近いような印象があります。また上部の複葉の色がやや淡い緑の感じがします。小葉の数は12枚~14枚です。
ネイチャーメイツ-スズメノエンドウ
スズメノエンドウの豆果は軟毛があるのが特徴で、豆果の中の種子は普通2個入っています。


カスマグサ

カラスノエンドウとスズメノエンドウの中間的な大きさで、両種の名前の頭のカとスをとってその間ということで名付けられました。スズメノエンドウと同じような環境に生えますが、数はずっと少ないです。ネイチャーメイツ-カスマグサ

ネイチャーメイツ-カスマグサ

ネイチャーメイツ-カスマグサ

花は葉腋から伸びた柄の先に1~3個淡い青紫色の花をつけます。


ネイチャーメイツ-カスマグサ

ネイチャーメイツ-カスマグサ
小葉の先が円頭形で尖っているのが特徴です。小葉の数は8~12枚でスズメノエンドウよりやや少ないです。
ネイチャーメイツ-カスマグサ
カスマグサの豆果は毛がないのが特徴です。豆果の中の種子の数は普通4個です。

明日から急遽片付けなければならないことができたので、明日以降は2~3日くらいペタ返しなどはちょっとできません(明日から2日くらいペタ機能止めします。)またコメントは歓迎しますが、コメン返し週の後半以降になるので勝手ながらご了承ください。