こんにちは。鮎川詢裕子です。
 
昨日のこだわりを客観視するとの続きをお話しします。
 
自分が何にこだわっていたのかがわかるようになると、どうなるのでしょうか。
 
まるで背後からそのこだわりを見つめる自分の存在に気づくことができます。
 
 
実はこの存在、いつも私たちの中に存在しているわけですが、そのこだわりの方に埋没してしまうとはまりこんで見えなくなります。
 
このこだわりは、これまでの人生の中で役に立った何かです。
このこだわりを持つことによって、救われたり、上手くいったり、困難を乗り越えられた大事なものです。
これが自分のデフォルトとなり、自分の一部のようになったりします。
 
ただし、役に立ったこだわりが未来永劫役に立つとは限りません。
 
私たちの状態は常に変化しています。
自分自身も取り巻く人も環境も一瞬一瞬動いているからです。
またとない一瞬一瞬を私たちは生きているのです。
 
こだわりが過ぎるとその変化に気づきにくくなります。
いつしか、そのこだわりが現実をありのまま見る眼を曇らせていきます。

このこだわりに気づくことで、そのこだわりから自由になることができます。
「自分はこのことにこだわっていたんだな」とこだわりを聞き流すことによって、自分をフラットな状態に近づけていけるのです。

まるでかさぶたが剥がれるかのように、執着していたものを手放して、起きていることをありのままで見ることに近づいていけるのです。