市民福祉情報オフィス・ハスカップは、11月6日、臨時国会に提出されている社会保障ブログラム法案についての要望書を衆議院厚生労働委員会の委員45人に渡した。

市民福祉情報オフィス・ハスカップは、2003年から介護保険についてのセミナーや電話相談などを実施している市民活動団体。現在、審議されている「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律案」(以下、プログラム法案)と介護保険法改正案の議論に対して、介護保険生徒施行当初に掲げられた高齢当事者の「自己決定・自己選択」のしくみから遠ざかりつつあり、多くの懸念が出てきていることを指摘。介護保険の基本原則を守るために検討すべき項目を要望した。

そのひとつ、「要支援者への支援の見直し」については、制度の「効率化」や「重点化」のために、要支援者の受給権を取りあげないこと、要支援者の介護予防サービスを選ぶ権利を守ることを要望した。

「一定以上の所得を有する者の介護保険の保険給付に係る利用者負担の見直し」については、サービスが必要なのに "利用控え"する人が増えないよう、「2割負担可能な者」の定義について慎重な議論をしてほしいと要望した。(ケアマネジメントオンライン)