東京都健康長寿医療センター研究所は、10月4日、ホームページに「高齢者見守りのポイントチェックシート」を公開した。(ケアマネジメントオンライン)

地域には健康障害や認知症などで医療や介護保険サービスの支援が必要な状態にあるにもかかわらず、必要な支援を受けていない高齢者が潜んでおり、孤立死のハイリスク群となっている。
「高齢者見守りのポイントチェックシート」は、このような高齢者を地域包括支援センターが早期に発見するための「都市部版 地域包括支援センターへの情報提供のチェックシート」として作成された。

このシートを住民や地域の商店、宅配サービス事業所などに配布し、地域包括支援センターへの情報提供の目安として活用してもらうことで支援が必要な高齢者を早期に把握することを目的としている。

■「高齢者見守りのポイントチェックシート」の特長
・首都圏4自治体の地域包括支援センター職員を対象に、住民や地域の商店などからの情報提供を希望する特徴や状態についてインタビュー調査(29名)とアンケート調査(90名)でリサーチ。地域包括支援センターが孤立死のハイリスク高齢者の早期把握に有用と考える特徴を記載した実用性の高いツールを作成した。

・高齢者との会話、服装や身だしなみ、様子や発言、居宅の外観に住民が日頃から関心を払うことで、認知症の発症や進行、体調悪化に気づくことができる4つの特徴から構成。

・チェックシートは9つの項目からなり、1~5は認知症の可能性、5~6は衰弱や体調不良の可能性、7~9は屋内で倒れている、または体調不良で寝込んでいる可能性があると判断できる。

高齢者見守りのポイントチェックシート