厚生労働省は25日、介護保険からサービス事業者へ支払う介護報酬の2012年度改定案を社会保障審議会(厚生労働相の諮問機関)介護給付費分科会に諮問した。全体で1.2%引き上げ、在宅サービスを中心に重度の要介護者向け給付に重点配分。給与水準が全産業平均の7割程度にとどまる介護職員の処遇を改善するため、1人当たりの給与に月1万5000円を加算する。
 介護報酬は3年ごとに改定される。2000年度の制度導入以来、引き上げは09年度(3.0%)に続き2回目。プラス改定は事業者の収入増につながるが、サービス利用者には負担増となる。(時事通信)