民主党の厚生労働部門会議に設置された医療・介護ワーキングチーム(WT、座長=柚木道義衆院議員)は8日、2012年度の診療・介護報酬の同時改定に向け、4日に行った関連団体からのヒアリングを踏まえて意見交換した。非公開で行われたWT後に記者会見した柚木座長によると、出席した議員から「マイナス改定もやむなし」とする意見は出ず、「プラス改定を実現するというメッセージを、取りまとめとして示してほしい」との声も上がった。


 また、「単にプラス改定というだけでなく、後方病床機能や在宅医療・介護の充実、職員の方々の労働環境の改善につながる仕組みを考えてもらいたい」という趣旨の発言があったといい、柚木座長は「党の取りまとめの中で重点分野になる」との認識を示した。

 4日のヒアリングでは、保険者団体が報酬引き上げに反対する考えを明らかにしていた。

 WTではこのほか、在宅医療・介護をテーマに厚労省からヒアリングした。出席した議員からは、看取り機能の評価の充実や、利用者の要介護度が改善すると事業者の収入が減る仕組みの見直しなどを求める発言があった。(CBニュース)