民主党の厚生労働部門会議(座長=長妻昭・党政調副会長)は10月5日の会合で、部門会議の下に、2012年度の診療報酬・介護報酬の同時改定などを議論する医療・介護に関するワーキングチーム(WT)を設置することを決めた。

 会合後に記者団の取材に応じた部門会議コアメンバーの柚木道義衆院議員によると、このWTで議論されるテーマは、12年度の診療・介護報酬の同時改定と、社会保障と税の一体改革の関連法案がメーンになる見通し。議論の具体的なスケジュールは、今後検討する。

 この日の会合でWTの設置を決めたのは、医療・介護のほか、▽障害者▽厚生労働分野の行政刷新・規制改革▽生活保護▽年金▽雇用・労働―の計6分野。ただ、「絶対に6つでコンプリートというわけではない。必要に応じてWTを別途設置し、検討することもある」(柚木議員)という。部門会議の次回会合が開かれる予定の13日をめどに各WTの座長などを決め、本格始動させる方針だ。

■全労働者のストレスチェック義務化へ
 また、この日の会合では、次期臨時国会に提出予定の労働安全衛生法改正案の検討状況について、厚労省から説明を受けた。同改正案は、メンタルヘルス対策の充実に向け、▽一般定期健康診断の検査と併せ、医師が全労働者に対してストレスチェックを行う▽ストレスチェックの結果を基に、必要な人に対して産業医や地域産業保健センターの医師が面接指導を実施する―ことなどを盛り込んでいる。(CBニュース)