こんにちは

こないだ話の流れで砂肝を思い出してから砂肝が食べたくて仕方ないです、夏川です。


こないだ夕暮れ時に歩いてたら近くでラッパの音が聞こえました。

辺りを見回してみたら、遠くの方で可愛い感じのおねぇーさんがベンチに腰掛けてラッパを練習してました。

ラッパじゃないね、トランペット?かな、たぶん。

膝元の楽譜らしきものを見ていたので、何か曲を練習していたっぽいんですが、ちょいちょいミスしちゃう感じだったから、なんの曲だったのかは分からなかったんですが。

目標補足した夏川は遠くに見えるおねぇーさんをずーっと視界に捉えながら歩いていたんですけども
(じっとみてごめんなさいだっておねぇーさんかわいかって。)

おねぇーさんの前をチャリボーイズが横切ったのです。

たぶん遊び終わって、帰るぞーって感じのチャリボーイズだったんですけど、
おねぇーさんの前を通って、そのまま、夏川が歩いている道の方に曲がってきまして、間も無く夏川とすれ違おうというところで、


「あれなら俺の方がうまいね」

的な事を言ったのです。


なんてことをいうんだ!!!
なんてことをいうんだ!!!

おねぇーさん頑張ってるだろ!
おねぇーさん頑張ってるだろ!!

幸いにも、距離的におねぇーさんの耳には届いてなかったと思いますが、なんてことをいうんだと!夏川は思ったのでございます。

でも夏川すぐ冷静になりました。

あの年頃の男の子は何にでも見栄を張ってみたくなるものです しらんけど
「えー、うっそだー」的に流しておくのがベストアンサーなのです。
ほら、一緒にいたチャリボーイBもそう返しました。

「俺、ルパンとか弾けるよ」

「えっ」

すれ違いざま聞こえてきたその言葉に、夏川は思わず振り返ってしまいました。

チャリボーイAはどう見ても小学生。
サッカーとか野球とかゲームに必死そうな小学生。
今一番欲しいものはきっとニンテンドースイッチ!そんな男子小学生!!!!

チャリボーイAくん、君は…君は…


トランペットでルパン弾けるんですか…?

いや、信じるな夏川…相手は小学生男子ぞ…!
見栄のために嘘をつくこともあるだろう!そこが可愛いのだろう!小学生男子は!!

でも、ルパ…ええ…

ぺレッペレッ!!ペレッ!ペレ!ペレ!ペレッ
ルパンルパーン
ペッペレッペーペーペーペー…

確かにあの曲は管楽器で吹くととてもかっこいいし、実際 うちの吹奏楽部があの曲を十八番にしていたから、練習すれば学生でも吹ける定番曲…なのだろう しらんけど


夏川はそのあとずーっと、チャリボーイAくんがトランペットでルパンを吹いている姿を想像してモヤモヤしておりました。

画としてはありえないくらい不自然です。
あんなにチャリの似合うニンテンドースイッチ欲しがってそうな小学生男子がトランペットでルパン吹けるんですか…

だかしかし、
嘘だとしたらあまりにも巧妙かつ絶妙だと思うのです。
今の小学生ルパン知ってるんですか、
練習すれば学生でも吹けそうで、吹けたらかっこいいというイメージのあの曲をピンポイントでつくことができるんですか
っていうか仮に嘘だとして、その絶妙な設定はチャリボーイBに伝わるんですか

考えれば考えるほど、不自然なのです。
どちらの見解も、不自然なのです。
もうずっとこの事考えてます、どうしたらいいですか。

どうしたらいいですか!!!
(しらん)


ばいナーンス