「言葉で伝える想い」




この前、福祉施設に勤務している23歳の男性とお話していたときのこと。



その彼は、学生時代、勉強が大嫌いで学校にはあまり行かず、いわゆる「ワル」だったそうです。



中学を卒業後は、とび職の仕事をしていたけれど、あるとき「福祉施設で働きたいな」と想い



2年前、心機一転、福祉施設に勤務しました。



最初は慣れない仕事を覚えるのに精一杯でしたが、彼は一生懸命がんばって働いたそうです。



そんなあるとき、施設利用者のある方に、



「OOさん!OOさんが今日も来るのを待っていたよ!」と声をかけられました。



それを聞いた彼は、その言葉が嬉しくて、その場で不覚にもボロボロ涙をこぼしながら泣いたそうです。



彼は


「今まで生きてきた中で、『待っていたよ』と声をかけてもらったことはなかった。



僕を待ってくれる人たちがいるなんて、嬉しくてありがたくて、涙が溢れた」


と話していました。



彼の話を聞いて、私も感動しました。



きっと、彼自身、今まで生きてきた中で、周りの環境も含め



自己肯定感を感じることが少なかったんだろうな・・・。



「自分は愛されている存在」



「生きているだけで、価値がある存在」



「自分はこの世に産まれてきた大切な人」



など。



また、わかっていても、言葉で伝えてもらう機会がないと、それがわからなくて



どんどん、「一人ぼっち」を感じることが多くなってしまいますよね。




子育て本を読むと、よく「自己肯定感を育てることが大事」と書いてあります。



子どもを認めてあげる言葉や



愛の言葉をたくさん投げかけてあげることや、逆に



自信をなくしたり、否定するような事は言ってはいけない、と。



自分は愛されている存在、自分はありのままで充分いいんだ、



と思うことこそが、生きる上で大切なのですね。




彼のエピソードのように



「あなたが来るのを待っていたよ」とか


「会えて嬉しいよ」



「いつもありがとう」


「大好きだよ」



などの言葉って、いつも想っていても、普段はなかなか伝えなかったりするけど



言葉で伝わるからこそ、伝わる想いがある、



わかっていても、伝えてもらうと安心する、



伝えてもらうと、嬉しくて涙が出るほど感動するんだな、と思いました。




☆今日のメッセージ☆



小さな事でも、愛のこもった言葉は身近にいる人に伝えたいな。



さて、今日は「龍馬伝」ダイジェストがありますねドキドキ


岩崎弥太郎役の香川さんが長崎に来たときのVTRが流れるとか・・・音譜


あなたを癒すしあわせの言葉(マザー・テレサ)~山口奈津江-d


「ほんなら、楽しみにして見るぜよ音譜」(奈津馬)


読んでくれてありがとう。



火葬場より。―女子大生のしみじみノート/山口 奈津江
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