Vin Bio ビオワインについて | パリ7区 ワイン・シャンパーニュに囲まれたくらし

パリ7区 ワイン・シャンパーニュに囲まれたくらし

フランスワインに恋して、フランスにやってきました。
日本でのワイン輸入業を経て、
パリ7区・エッフェル塔付近に落ち着いてから早7年。
フランスの日常生活あれこれ・ワインについて綴っています。

(お酒は適量で愉しみましょう)

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今日のパリは雨です。(その後、午後にお天気回復晴れほっ)

 

一昨日、パリのワインショップで働くフランス人の若者たちに、またビオ(有機・オーガニック)ワインについての概要を話す機会があったので、せっかくなのでこちらでシェアさせていただきます。

(以前ちらっとお伝えした、研究の超概要版です・・。)

 

スライドも作りました

 

内容は、ビオワインの定義から・・・

Production(ブドウの生産)、Transformation(ワインの醸造)、Etiquetage(ビオのロゴ使用等)

について、EUで指定された、有機ワインとしての規定に基づいて造られたワインがビオワインを

名乗ることが出来ます。

 

(少し専門的な話になってしまうため、退屈な方はクローバーマークのところまで飛ばしてください)



ちなみに、左側にある緑のABマークは、元々フランスで使われていたビオマーク。

右側の葉っぱのようなマークは、2010年にEUでオーガニックの規定がしっかり決まってから、

それに準じて造られた生産品(ワイン含む)が使用できるロゴです。

 

(現時点では、フランス国内ではまだ両方のロゴの使用が可能です。)

 


ただ、ワインに関していうと・・・ビオワインにとっては、2012年が切れ目の年

2012年までは、ブドウの生産のみがビオワイン認定の対象でしたが、ヴァンダンジュ2012

(2012年収穫分/なので今年はその制度が導入されたから2回目ですね)

からは、ワインを造る過程からビオワイン認定における審査の対象となりました。

 

2012年までの規定には、ブドウ畑へ散布してもよい物質・使用禁止のものが決まっていますが、

2012年からは・・
酸化防止剤としてのSO2(二酸化硫黄/亜硫酸塩)の添加量や、使用してはいけない醸造方法

(ブドウの糖分濃縮法など)、醸造についての規定がバチッと決まっています

 

規定に関しても・審査に関しても、かなり色んな機関が関わっており、イモ洗い状態なので、

チャートにしてみました。

フランスで一番権力を握っているのは、Agence BIO(アジャンス・ビオ)ですね。ここが窓口

および最後の審判での実権を握っています。

ビオに転換するには、生産者(ヴィニュロン)側も3年かかりますし、化学薬品が使えない分

畑をこまめにみてまわらなければいけないので、20-30%プラスで労力がかかると言われています。

 

費用の面でも、トラクターで畑の手入れをするのとくらべても、化学薬品をつかえば3分の1の費用で

済むというのですから、さらに、人の手や馬を使って手入れしている生産者がどれだけ大変で

リスクを負っているかというのが少し分かりますね。

 

最後にビオワインの生産地(ラングドック・ルーションやプロヴァンスなど)の紹介や、

世界のビオワイン生産地・消費地フランスでの消費動向をお話して、最後に

ビオワインの良い面・懸念材料の比較をして終わりました。

 

クローバーフランスでは人口の7%がビオの食品を常に購入(特に学歴の高い層)、

3人にひとりがビオの食品を時々買うそうですが、2人にひとりがビオを「高い」と感じています。

 

ただ、3人のうち2人がビオは「健康に良い」ことを認めており、

研究でも、ビオの製品と、ビオではない製品を比べたときに、食べ物自体のカロリーが同じでも、

ビオのそれは、ビタミン、ミネラル、オメガ3(青魚に含まれるDHAなど、コレステロールを下げる効果の

ある物質)、繊維質に富んでいることが証明されています。

 

また、フランスでは特に若い人のほうが自然環境に対して関心が高いため、ビオワインのう購入比率も

高く、オーガニック専門のショップなどで購入するケースが多いようです。


消費する側ももちろんですが、造る側に関しても、畑にまく防虫剤などの化学物質は生産者の健康に

非常に害があるので、ビオワインをもっと買う人が増えて、ビオ旋風がもっと広がってゆくといいですね!

終わり

フランス語での質疑応答はちょっと緊張しましたが、

今回フランス人の人達に教えたことで思ったのは、すーーーーーんごく質問が多い!!でした。

小さいときから、どんなことにも疑問を持つように育っているからか、目をキラキラさせて

色々聞いてくれたので、ちょっとエネルギーをもらえた気がします。

講師冥利に尽きますねキラキラ

 

 

明日から、ドイツの国際ワイン見本市に出張に行ってきます。

 

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