「相手(敵)」と「我々」との霊的交渉を考える。
差し当たって登場人物は、「統合失調症当事者」、「相手(敵)」、「我々」とする。
今まで、おもに「統合失調症当事者とその敵」および「統合失調症当事者と我々」の交渉について考えてきた。が、もう1種類の交渉形態がある。「相手(敵)」と「我々」の交渉である。
この交渉は、「相手(敵)」も「我々」も霊的な存在形態を核としていることから、その交渉も霊的手段となるであろう。
しかし、この交渉は、「統合失調症当事者」と「我々」の交渉よりはるかにアクセスが容易である。なぜなら、「統合失調症当事者」は、霊的だけでなく実体的存在でもあるからである。「相手(敵)」場合、その態様は霊的なのであるから実体を考慮する必要はない。
換言すれば、「統合失調症当事者」を覚知するには、霊と実体を掴まえなければならないが、「相手(敵)」の場合は霊体なのだから、霊的手段、例えば瞑想を鍛錬することによって、交渉が可能となるのである。
我々は、統合失調症当事者とともに、「相手(敵)」にもアクセスしなければならない。