こんにちは。俣野成敏です。

ビジネスをしていると、どんなに経験を積んでいても、必ず解決できない問題
に行き当たるものです。あなたは、そんなときはどうしていますか?

僕は、仕事で行き詰まったときは、本を読むようにしています。

今日は「本をよりよく活かす方法」について、ビジネス書を中心にお伝え
したいと思います。


本を読む効果を感じている人は多いと思いますが、その一方で「本を読んでも
現場で活かすことができない」という声もよく耳にします。

なぜ、本の内容を活かすことができないのでしょうか?それは「再現性」を
意識していないからです。

僕が思うに、本には主に2つの役割があります。

1つは「再認識」です。それは著者が語る話の中から、「この人にもそういう
ときがあったのか」「自分の方向性は間違っていない」など、自分の現状と
照らし合わせて読む方法です。

この読み方は、自己確認をする上でとても大切です。しかしこれだけでは、
本の内容を再現することはできません。

「本を活かせない」という人はおそらく、2つ目の読み方をしていません。
2つ目の読み方とは、「著者が語る経験を、読者が本の中で追体験し、それを
現場で再現する」こと
です。これが「再現性」です。




「再現性」について、もう少し例を挙げて説明しましょう。

僕がサラリーマンだったときにいたのは、物販です。しかし、自分のお店
をオープンさせるときに選んだのは、リラグゼーション業界でした。違う業界
を選んだのは、会社の看板を外したところで勝負したかったからです。

僕には施術はできません。もちろん業界を知るために、自分でもある程度の
研究はしていますが、スタッフに教えるレベルではありません。

施術については社員の方が詳しいのに、それでもスタッフが僕についてきて
くれるのは、僕が施術はできなくても、「どうしたら店舗型ビジネスを構築
することできるか」の経験則を持っているからです。

たとえ売り物が違っても、「顧客を満足させるプロセスは同じ」だということ
です。

「顧客を満足させるとはどういうことか」を知らない相手に、ただ「お客さま
にご満足いただきましょう」といったところで、スタッフは理解することが
できません。

理解してもらうためには、プロセスを「意識的に伝える」必要があります。
それが「教育」です。

確かに、スタッフが自発的に「顧客を満足させるプロセス」を体得すること
は可能です。しかし、それには時間がかかります。その時間を短縮するのが
「教育」です。

教育とは、自分の経験を他人に伝えて、同じ成果を「再現させる」ことです。

たとえ自ら体験しなくても、教育を通じて他人の経験を共有し、成果を再現
することは可能なのです。


本もこれと同じです。「著者が語る経験を、読者も本の中で追体験し、それを
現場で再現する」—これが「本の内容を活かす」ということです。

それではどうしたら、本の中で経験したことを、現場で再現できるようになる
のでしょうか?それは、本を読みながら「疑問点を探す」ことです。

人間はもともと、自分と同じ価値観を持つものに共感しやすい生き物です。
しかし、それだけを受け入れていては、新しいものが入ってきません。

新しいものをとり入れるためには、自分が「今持っていない」ものにも目を
向ける必要があります。そのためには、「これ本当?」「知らなかった!」
「そうなのかな?」と感じることに注目することが大切なのです。


もしあなたが、今まで本の内容を活かせていなかったのなら、次回本を読む
ときはぜひ「今の自分にはないもの」にも注意を向けてみてください。

そして本で経験したことを、実践するのもお忘れなく。

きっと、これまでにはなかった新しい世界が開けるに違いありません。


ありがとうございました。



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