ここ最近あらゆるスポーツ選手の薬物問題について話題になっていますが、スノーボードでも大麻についての問題が発覚しました。
 
 
今回SAJ(全日本スキー連盟)がとった問題の解決策というのは、
選手の大会出場資格の無期限停止処分、
そして選手の管理者であるスノーボード部長の辞任とコーチに処罰を与える、
という事でした。
 
スポーツに対する信頼度に関わる問題だからこその、苦渋の処罰だったのでしょう。
ですが、私はこの処置は間違っていると思います。
 
仮に、今回の例が学校という立場だったらどうでしょうか。
 
修学旅行中に、生徒が不祥事を起こしたとします。
では、その責任はどこにあると思いますか?
 
学校ですよね。
 
SAJがとった処置は、言わば生徒を無期限休学、担任の先生の辞職だけで事を済ませようとしているだけじゃないですか。
一番の母体であるSAJ(学校)は何もしないんですか?
 
これでは臭い物に蓋をしているだけであって、根本的な問題の解決になっていません…。
 
だからこそ、私は声を大にして言いたいことがあります。
 
それは…
 
SAJの教育体制
 
つまり、「管理の甘さ」です。

 

今回、問題になったのは未成年の選手です。

色々なことに興味を持つ時期であり、良し悪しの分別だって至らない部分もあると思います。

問題を未然に防ぐ回避策を知らなかったのかもしれません。

そのための、コーチじゃないですか。

コーチの仕事は、技術面のサポートだけでしょうか?

未成年を育てるんですよ。

間違った選択をしないよう示唆できる指導者だからこそ、人間力を教えるのもコーチの役目だと思います。

 

健全なる魂は、健全なる精神と健全なる肉体に宿る

これは、私の生き方の根底にある定義です。

 

選手として、技術を磨き肉体を鍛えれば良いわけではありません。

人として、その器である精神を養うからこそ結果につながるのです。

 

どちらも子ども一人で努力するには難しいです。

だからこそ人生の先人である大人がサポートするべきですし、

その大人を選別し、また指導者として教育していくことが

責任者であるSAJの役割なんだと思います。

 

きちんと選手にコーチング出来ていたのか…

教育体制は整っていたのか…

 

これこそが、この問題の一番重要視しなければいけない点じゃないんですか。

 

私は、SAJの管理が十分ではないと懸念しています。

若者に日の丸を背負わすという、並の精神力ではやっていけないからこそ

徹底した教育体制が必要なんです。

そして、その指導者をも教育していく責任がSAJにはあるのではないでしょうか。

 

今回、選手に対して無期限停止という処罰が与えられましたけど

正直、他の対処は無かったのかな?と疑問に思います。

 

私たち大人は、子どもを守る義務があります。

この守るというのは、甘やかすわけでも、問題を無いものにする事でもありません。

その子の未来を守るんです。

選手としての活動なんて本当にあっという間です。

その限られた期間の1年…1ヶ月…1日だって貴重な時間で無駄にはしたくありません。

大会に出場できないということは、その子の夢に大きく影響が及びます。

だからこそ、選手生命を奪うような処罰は与えて欲しくありませんでした。

 

選択を誤った選手に対して一番大事なことは

同じ失敗を繰り返さないように、正しい選択をとれる様になることです。

社会の規律、そしてモラルを理解することが必要な子もいるかと思います。

指導者は、夢を叶えるチャンスを与えられる様に

人としての土台が築ける環境をつくるべきではないでしょうか。

難しいことではありますが、これが私の求める教育理念です。

 

 

大人が教育することを諦めるのだけは絶対にしてはいけない!

 

 

長くなりましたが、今回のことをきっかけにSAJの教育体制が変わってくれればと切に思います。