スープオペラ
『スープ・オペラ』 阿川 佐和子 著
ひょんなきっかけで始まる、女ひとりと男ふたりの3人暮らし。
一軒家での共同生活というのは、どこか惹かれるものがある。
かといって、それを実行に移すのは私にはムリだろう。
もう家族と一緒に生活するのでさえ、難しい。
(たぶん3日程度でギブアップ。)
それでもこの3人をうらやましく思うのは、
ご飯を作る様子が楽しそうだからかもしれない。
なんてったって、タイトルが『スープ・オペラ』だからね。
ルイ=阿川さんなのか、読んでいて「そうそう」と
うなずいてしまう場面が多い。
いはく、女は結論を出すまでは迷ったりするけれど、
結論を出してしまえば過去には執着せず、ばっさり斬り捨てる。
一方男は、新しい恋愛をしても、今幸せでも、
昔の恋人のことを温存しておこうと思うらしい・・・。
というところとかね。
紆余曲折ありつつ、最後にはまた3人で
ご飯が食べられるようになったことに、
私もなんだかほっとした。
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