切除後10日目 急変 | ~糖尿病歴30年の父の膵臓癌闘病記~ By.長女

~糖尿病歴30年の父の膵臓癌闘病記~ By.長女

実家の父が、糖尿病→糖尿病性腎症→膵臓癌に。

糖尿病で膵臓癌になった方のブログが見当たらなかったので、記録を残しておきたいと思います。




切除後10日目 2月3日(日)




≪第一報≫


夕方16時頃、、母が泣きながら電話してきた。


話を聞くと、腹部に入っているドレーンよりかなりの量の出血があったと。

そう。全て取れたと思っていたドレーンは、まだ4本くらいお腹から出ていて、
ドレーンの先にあった袋が取れたが、ドレーンの先端にはガーゼがあててあり、
、その上に腹帯をしていたみたい。
私はドレーン全て取れたと思っていたが、取れたのは袋だけだったのだ。


意識ははっきりしているが、どこの場所からの出血か、これからCTを撮ると。


とりあえず、CT撮影が終われば医師から説明があるだろうから、説明を受けたらまた電話をくれることに。


震えた。
どうしてよいか判らず・・・。




≪第二報≫


あれから休みだった担当医師の一人、K医師が駆けつけてくれ検査などしてくれたと。

CTの結果と出血のあったドレーンの場所から、恐らく膵液漏れをおこしているとのこと。
漏れた膵液がどこかの血管の一部を溶かしてしまい、そこから出血をしていると思われる。

出血をおこしている血管を確認する為に、血管造影剤検査をするとのこと。




≪第三報≫


血管造影剤検査の結果、主だった血管の出血は認められず。
他の縫合した場所の縫合不全ではないと思われるし、たぶんとても細い血管からの出血ではないかと。

700ccくらい出血があった為、輸血を行うと。


とりあえず、父は意識もちゃんとあり、落ち着いていると。
大丈夫そうだから心配しないでねと。



よかった・・・命に別条はなさそう。

通常通りの家事をこなし、子供を寝かせブログUPしようとPCの前へ。







≪第四報≫


22時頃、再度母より電話。


輸血2本目を始めたところ、父の意識がなくなったと・・・・。

今後の治療の説明もあるので、娘さんたちも病院へ来てくださいと言われたと。


支度をし、すぐに出発。
二女も仕事を早退して向かうと。
三女は娘ちゃんが発熱しているので、事態を報告してまた連絡するねと伝える。


片道47キロの道のりが悔やまれる。
焦って事故を起こさないように運転。



23時半頃病院に到着。
エレベーターを降りると、ちょうど父がベッドごとエレベーターに乗るところだった。
一旦帰宅したK医師が再度駆けつけてくれ、対応してくれていた。

とりあえずICUにうつり、その後もう一度 血管造影剤検査をすると。


デイルームで母と待つ。少しして二女も到着。


私たちもICUのある階に移動。


担当のT医師も休みの中駆けつけてくれ、ICUの中のカンファレンスルームで説明を受ける。


・膵液漏れがおこり、どこかの血管の壁を溶かしてしまい、出血していると思われる。
・先ほどの血管造影剤検査では、主だった血管からは出血がみられなかったが、輸血の最中にも出血をおこして、ショック状態になり意識がなくなったこと
・再度、血管造影剤検査をして、出血の場所が確定できたら、その場所を塞ぐ処置をする
・大動脈瘤ができていた場合、コイル?を入れて塞ぐ
・今までの検査や手術では、運よく透析せずに済んだが、今回は出血し輸血もしているし造影剤検査も再度するので、透析になると思っていて下さいと。


そのような説明を受け、同意書にサインして家族の待機場所場所で待つ。


0時過ぎ、三女へ電話連絡。上記内容を報告。

あとの報告は、遅くなると思うので明日にするねと。





1時過ぎに検査終了。ちょっと待ち、再度T医師より説明を受ける。


やはり主だった場所の血管からの出血は認められなかった。
たぶん映像には映らない、細い血管からの出血。

また、お腹の中に血液が残っている状態。普通は自然に吸収されるが、もし吸収されなかった場合化膿して感染症をおこす場合がある。
様子を見て吸収されなかった場合には、注射器で抜ければ抜き、もしそれもできない場合には、開腹してお腹の中を綺麗にしなければならないと。

もし、腎機能が急激に落ちた場合、すぐに対応できるように、予め透析用のポートを太ももの付け根あたりに埋め込む処置をします。



いろいろな処置が終わるのを待ち、再度ICUへ。

父は人工呼吸器をつけ、太ももの付け根にポートを埋め込む処置の最中。
遠巻きにそれを見る。



父のことを医師にお願いし、病院を後にする。



帰宅したのは3時。

息子くんが2時頃に目が覚めてしまい泣いて寝なかったと。

父の報告を義母にすると、亡くなると思っていたと。
そうじゃないなら、なんでママが行く必要がある?そのようなニュアンスのことを言われる。



眠れずに待っていた息子くんを腕枕し抱きしめて横になる。



一睡もできずに朝が来た。





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