花咲くいろはトークショー(第2部) | 花咲くいろはレポートブログ

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花咲くいろはのイベントや聖地巡礼の感想等書いて行きたいと思います。
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第2部 石川県と花咲くいろは

出演者は永谷敬之(プロデューサー)、菊池宣広(ピーエーワークス 専務)

菊池さんは前の記事でも書きましたが、アニメの中で舞台として登場する実際の場所を実際に決めたり、人と交渉したりする仕事をしています。
主に、ナガッチョが菊池さんに質問するような形で話しが進められました。

・なぜ石川県なのか

菊池さんに話が行った時点では石川県でやる事は最初から決まっていた。
菊池さんが最初に舞台候補の所に行ってアニメの舞台にしたいと言うと、
「で、お金がいくら欲しいんだって」反応になるらしい。
ナガッチョさんの最初の取っ掛かりは、もてなしドーム。
石川県は歴史的な物と近代的なものが両立してるイメージ。(21世紀美術館とか)

・石川県の担当者が熱心な方だった。

(前に日記に書いた、石川県商工労働部産業政策課 専門員 紙谷敬之さんの事だと思います。)

・21世紀美術館で行われた製作発表会の倍率で、現地の関係者の反応が若干上がったらしい。

(定員150ぐらいの所、倍率30倍ぐらいだったらしい。私が参加できたのはすごく運が良かったらしい)

・最初の現地関係者の反応は、アニメに出てきた映画監督の、伊佐美監督に対する反応の様だったらしい。


・PAと湯涌温泉側の関係は同じぐらいらしい。どっちが上から目線とかはないっぽい。


・GW以降、湯涌温泉の観光協会の担当者の方からよく電話が掛かってくるようになった。
白鷺の湯が賑わっている。男が詰まってる。


・苦労話はなにかありますかという質問に対して

選挙ポスター掲示版に花いろのポスターが張ってあるコラがネットで話題になった時の話し。
(2chの花いろスレで出てきたのが、まとめサイト(やらおんとか)で記事になった件)
ネットで知って、菊池さんが夜中に車で湯涌まで行って確認した。
「現地でみなさんがやってるような特定作業を私がやってましたよ」
ナガッチョはその時東京に居たけど、菊池さんの心境としてはすぐにでも来て欲しいぐらいだった。

・4月9日(土)のチャリティーイベントでは反応が良かった。実際にファンの人が集まると違うらしい。

・ゆずサイダーの件。

ナガッチョの一存でやった。リスクはナガッチョ持ち。
最初の1万を業者の人に依頼する時には、
「うちはいいですけど、大丈夫ですか?」
と念を押された。
理由はそれだけで、それまでの湯涌の柚子サイダーの年間消費量を越えるぐらいだったから。
1万本はすぐに無くなって、2万本追加した。

・アニメの中での再現度に関して

良かった所。湯涌稲荷神社、白雲楼、福屋の事。秀峰閣の若旦那、大喜び。
「他の従業員は?」
という質問に、
「怖くて聞けません」
との事。
湯涌温泉のほかの旅館に対しても配慮をしたらしい。

・ぼんぼり祭りの事

毎週やっていた花咲くいろはを、その時間は従業員全員仕事を休ませて見ていた旅館があった。
湯涌温泉の水害復興の三周年イベントとして行いたいとの申し入れが、湯涌温泉側からあった。

・ナガッチョのツイッターでのつぶやきのこと。

ツイッターで、
「まだ誰にも相談してないんだけど」
という前置きで企画するイベントは、本当に誰にも相談していない時点でつぶやいていた。
ツイッターフォロー企画のTシャツとか。(亀甲縛りとホビロン)

・祭り立ち上げの苦労話

祭りの原案(小さい女の子の神様が云々)は菊池さんが考えた
湯涌温泉側からやりたいと言われ、祭りの内容を質問されたときに困った。祭りの具体的な事までは考えてなかった。
祭りは、アニメのイベントとしてではなく、湯涌温泉だけでこの先続けられるものを想定。町内だけの祭りとして行えるぐらいの小規模で。
実際行ったら人数の多さにびっくり。新聞発表で5000人ぐらい。

・ぼんぼり点灯式とのぞみ札奉納の話

事前予想ではナガッチョさんは200人ぐらいを予想。
20時開始だが、会場への人の集まりがゆっくりではらはらした。
30分ぐらい前で数十人ぐらいだった。
関係者に示しがつかないので、PAから人呼べるかとか考えた。
関係者には、
「まだ点灯式ですから本番はもっと集まりますよ」
とか言い訳しようとも思っていた。
実際には500人ぐらいの人が集まり、湯涌温泉側はびっくり。報道関係者はもっとびっくりという状態だった。
「ぼんぼり祭りって何なんだ?」
という状態。

・ぼんぼり祭り当日のバスの話

湯涌温泉への交通手段の為にはバスが必須。駐車場は周りにそれほどスペースもない。
バスを出すにしても、当日の予想が立たない。ナガッチョは声優さんや他のイベントもある事から2千~2千5百を予想。
菊池さんは、
「バスどうするんだよ」
とナガッチョに怒られた。
点灯式の後、北鉄バス側から、
「祭り当日は最後の一人まで確実に運びますよ」
と言われる。
菊池さんが、
「大丈夫なんですか?」
と返すと、北鉄バス側は、
「こういうのはノリですよ」
と答えて、公共機関がノリでいいのか?とか思ったらしい。
ナガッチョの思いつきで、
「バス停を湯乃鷺にしたいよね」
と思うも、国に申請が必要ということで、ダメかなと思うが、北鉄バス側から
「やりましょう」
と返事。
バスチケットの枚数で揉める。北鉄バス側はリーズナブルな値段ということで往復券で1000枚は売りたい。
バスを出してもらうにしても、車で移動する人達の為に多くの駐車場が必要。
最初の近場の駐車場の候補は廃棄物処理場の駐車場だった。
次の候補として、金沢大学の駐車場があがったが、本来は映画撮影の時の為とかじゃないと許可が下りないらしいが、担当部署の金沢大学地域連携推進センター側から、
「これは地域に貢献することですよね?」
と言われ、菊池さんは
「そうです。そうです。」
といった感じに対応して許可が下りた。
(金沢大学側としては、学生が、湯涌温泉へ花咲くいろは絡みでよく行っている事を知っていたと事情もあった。前の学祭の時に話してました。)

・祭り当日の話

バスが出発する度に菊池さんの所へ何人乗ったという連絡が入っていた。ずっと途切れることなく多くの人がバスに乗ってどんどんやって来て、怖くなってた。
当日のスタッフは60人。大まかに6000人とするとスタッフ一人に対して100人の計算。事故も怪我人も出さずに無事終わってよかった。

・祭りの為の宿泊ホテルに関しての話。

スタッフやキャストのスケジュールの都合で3週間前に手配しようとした。
それまでは、ナガッチョがいつも宿泊してるホテルは、週末の予約を、前日に予約しても、取れなかった事はなかったらしいが、部屋の空いているホテルがぜんぜんなかった。
湯涌の旅館はファンの人に泊まって欲しいという思いから、スタッフは外のホテルにした。
祭りが終わった後、ナガッチョはオフ会に出かけていて、戻ってきたら、菊池さんに寝る場所を取られていて、ナガッチョの寝る場所が無くなっていた。
それを見ていたメルさんは、申し訳なさそうに寝てしまった。
しょうがなく車で寝る事にしたが、ガソリンも余りなくガス欠になる事を恐れて、あまり暖房もつけれなかった。
翌朝、花いろファンの人達から
「おはようございます」
と挨拶されたが、内心、
「俺、寝て無いんだけど」
と思ってた。
その事で、当時、ナガッチョさんは菊池さんに対して非常に怒っていた。

・祭りが終わった後

湯涌温泉側はほくほく。最初は
「アニメの舞台になると人がたくさん来ますよ」
と説明すると複雑な思いを抱いていた。
祭りが終わった後のごみの少なさにお褒めの言葉を頂いた。普通、これぐらいの人数が集まるイベントで、道にごみが落ちていないのはありえない。ゴミ箱は溢れているが、ちゃんとその周りにしかごみがない。
ファンの人のマナーが良かった。当日はメルさんにも玉泉湖までの列整理をしてもらったという事を後で知った。
ファンの人に、
「あと、半歩下がってください」
とお願いすると、
「あと、半歩下がると池に落ちちゃいます」
と返されるぐらいに、無いスペースを空けて道を作ってくれた。

・能登鉄道に対して

地理的に遠いよね。
その当時、UCCのCMでトミー・リー・ジョーンズが能登中島駅に来てるよ~と話をしていた。
車内アナウンスの件はナガッチョ発案。鉄道のアナウンスシステムって面倒だよねという話。今回は別のところで開発されたGPS機能を使用したシステムで行われた。
キャストの人に話を軽く振ったら、
「普通の、次は~、~てやつですよね」
という反応だった。
能登鉄道にキャラの原稿を送って、反応が無かったので、怒っているのかと心配していたら、
「大変良いと思います」
という反応が返ってきた。
能登鉄道の看板を変える際に、最初は除幕式をやる予定はなかった。
除幕式を行う際に、事前の予想は30人ぐらいとナガッチョは予想していた。こういう時の事前予想は弱気になるらしい。
能登鉄道と湯涌をレンタカーで行ったり来たりしていたが、走行距離が2日で千キロを突破した。
看板のお披露目で、能登鉄道側と報道側の反応が、少し変わった。
ナガッチョが能登鉄道で遣り残した事。
「やっぱり桜の時期に何かやりたい。鉄道関係でこれ以上はない事を。電車をラッピングするのとかいいんじゃない?」
能登鉄道のどこを舞台して選ぶかの為に、スタッフで下見を行う必要があったが、どうせなら桜が咲いている時に見たい。しかし、いつ咲くかが解らない。近くの宮島水産(牡蠣が食べられる所)で、菊池さんが、
「いつ咲くの?」
と聞いてみたら、
「いつか咲くでしょ」
との事。名刺を渡して、
「もし良かったら、桜が咲きそうな時期に連絡してもらえませんか」
とお願いした所、菊池さんが完全に忘れていた頃に、もうすぐ咲きますよと連絡があっ
た。