エイミー・ベンダー
菅啓次郎 訳
9歳の誕生日に母親が作ってくれたレモンケーキに
母の感情やその内側を そして
母の不在を感じたローズ
以来 食べるとそれを作ったひとの感情はもちろん
材料の原産までもわかるように
食べ物のテイスティング♪
と楽しく発展と思いきや
進化して行く特殊能力は彼女を研ぎすまし
母の秘密 父の無関心 兄の世界などを
感じながらの成長の10年間を
ロサンジェルスの街を背景に淡々と
ほんとに独特なさびしさにあふれてて
ときに辛くなった
作者からのメッセージに
感じやすいということが ”強みとなり 才能となり 痛みとなる”
とあるのですが確かに私も感じやすい子だったと思うが
あらゆる人の感情が見渡せる ここまではなく
それだからいわゆる普通の生活が出来てきたと
〜子どもを持ち母親になってからはパワフルだったね^^
ただ 今でも引きずっていて
ちょっとしたきっかけで壊れそうになる
そんな自分と重ね合わせながら
残念ながら美味しそうではないけれど
いろいろな料理も思い浮かべながら
独特の寂しさに浸りました
表紙
たまらなくこの本を表していると思いました
装幀 大路浩実
菓子撮影 竹内章雄
菓子制作 久保香奈子