約10年、ギターの習得には掛かりました。人生の弾き語りへと。 | ”秋山なお”の美粒ブログ

”秋山なお”の美粒ブログ

音楽、ナノテク、微粒化、日々の思いをつづっています。
微粒は、美流でつくられ、美粒となります。その思いをつづっています。

 私は、ミュージシャンでもないし、音楽でご飯を食べる人間でもない。本格的に音楽をやったのは、昔、事業をやっていた化粧品とのコラボがあったからだった。とあるところからはしごを外された関係で化粧品事業はやめたが、もし継続していたら、いずれ、中国人観光客の化粧品の爆買いとどこかで遭遇していただろうから、伸びていたはずである。大きな化粧品製造設備も所有していたから、OEM生産としても、収益がでたはずである。人生に、たらればはない。唯一、その関連性で自分の身にのこったのが、音楽であり、其の延長線にあったのが、ギターであった。昔、会社のテーマソングもつくったから、美粒の社長が美粒のテーマソングを弾き語りで歌うという動画をUPしようかと思っている。演歌的なものも色々と作ったから、たてつづけに、UPしようとも考えている。ある程度、こんな爺でも、本業以外でもやればできる。ウイングを広げた方が、いろんな意味で相互作用を受けあうから、独創性や想像性は、伸びるはずである。ここ一二年以内に、私がかかわった事案で、世の中のためになるものが色々と出てくるかもしれない。もし、そうなった場合、その発想の根幹は、音楽によるビート感、その高揚感にあると思ってもいい。

 

 

 ドラムもピアノもそうかもしれないが、実技をともなうものは、簡単にはできない。一年でできますというのは、一年もやれば、その人の能力や素質にもよるが、一年分は進歩するということである。だれでも、楽器はできる。ある程度のところまではいく。自転車や車の運転にも通じるところがある。しばらくやっていなくても、体に身についていれば、ちょっとやればまたもとに戻る。そのちょっとやれば元にもどる領域、そこまでやらないと、元の木阿弥状態になる。ダイエットや禁煙と同じ、特に、長年たばこを吸っていた人が、禁煙をする。3年やめていても、何かのきっかけで吸い始めることがある。禁煙も10年以上継続していないと、禁煙という行為が身につかない。楽器の習得も最終的にはこのぐらいかかるはずである。人生一度という感覚からすれば、一生に一度のトライということになる。そのくらいの覚悟が必要ということかもしれない。人生の黄昏を見始める年齢になれば、このくらいの趣味はあった方がいいような気がする。

 

 

 ギターに関していえば、左と右手のマルチタスクをどう制御して慣れるかが一つのポイントである。ギターでいえば右手は、単純は動き、リズムを刻む動きである。ある速度での上下運動である。そして、弦に当てる当てないという行為がはいる。そして、ピック奏法なら、ピックをつまむという行為であるし、フィンガーピッキングなら、つめをどのように当てるかということになる。アルペジオ奏法なら、小指以外、4本の指をどのように弦に当てるかということになる。

 

 

 次に、左手は、弦をどう押さえるのかという題目に関わってくる。私はプロになるつもりもなければ、それでお金を取ることも考えてはないから、コードを抑えられたらそれでいいと思っている。だから、それぞれの音階におけるメロディ単音弾きまではやるつもりはない。その領域までこなそうとおもえば、朝から晩まで練習して、弦の位置を指先で完全に記憶するまでやるしかない。そこまでやれば、お金が取れる状態になる。プロの演奏家という立ち位置になる。ピアノとおなじように、一つの曲を弾くのに、楽譜とにらめっこ状態になるだろう。

 

 

 ギターは簡単なように見えるが、実際にやると、意外と難しい。指先で弦を押さえるのも、簡単ではない。人にもよるが、指先が固くならないと、強く抑えられない。爪のさきと指との間に弦が食い込んだら痛いので、爪は深くきらないといけない。左手の小指の爪先で抑えることも多々ある。左手の小指をそこまで使うことは、人生の中でそうはない。

 

 

 後は、どうバレーコードを押さえるかである。最大の難関は、コードFである。Bmもあるが、それは、ローコードのBm7で代用できるから、そう気にすることはない。コードFが弾けたら、後は問題にすることはない。F#7FM7の指の形をひとつずらせばいいから、問題はない。コードFに移行する前のコードは、大体パターンが決まっている。C(7)、G(7)、Am(7)、Dm(7)、Em(7)、ぐらいがメインである。こつは、Fを弾く親指の位置、手首のひねり状態を維持したまま、前のコードを弾くことである。たとえば、Emの親指と手首のひねり状態は、Fとは違う。もし、Fを弾く状態でEmを弾いたら、それは不自然な位置だから、Emを離せば、自然とFの弾き形になろうとするはずである。その中で一番簡単なのは、DmからFへの移動である。中指の位置が同じだから、中指を基点にして、Fにすれば、簡単にFがひける。

 

 

 ギターで一番、簡単なようで難しいのは、ピック奏法である。ピックがずれずに、ダウンアップのオールタネイドを行うのは、時間がかかる。教本やネットでも、このピックの持ち方に関しては、各人各様である。ある教本どおりやっても、うまくいかない、別な方法でもうまくいかない、それはなぜか、親指の大きさ、親指の腹の状態、人指し指の大きさや側面の状態が、人によって違うからである。そこに、共通項がないからである。左手は、弦を押さえることだから、そこに、指の形や大きさがちがっても、押さえるという行為は、それほどかわらない。だれがやっても同じである。私は、指が小さいから、幅があると押さえられないコードがあるし、バレーコードも物理的に押しにくい形もある。しかし、なんとか工夫すればできる。ピックに関しては、自分で、どの位置がいいか、どの大きさのピックがいいか、どの厚みのどの会社のものがいいかを、見つけなければならない。ある程度、うまくいくようになると、コツがわかるようになる。そうなれば、どのピックでも扱えるようになる。

 

 

 ピックができるようになると、フィンガーピッキングの爪奏法ができるようになる。ピックの変わりに自分の爪を利用するのである。自分の爪を使った方が、音に自分の感情が乗りやすいのは事実である。

 

 

 ある程度、ギターをやって、コードを習得すれば、演歌や若い時に口ずさんだはやり歌などを弾き語りしたくなるものだ。すこし、作曲の勉強をして、コード進行を学べば、だれでも、曲が作れるものである。好きな演歌のコード進行をみれば、大体パターンは決まっている。作曲の基礎がなくても、コードを鳴らして、それにあうように、メロディを口ずさめば、どこかで、コードとあうメロディがでてくるものである。それに適当な歌詞をあてこめたらいい。それこそが、各人、それぞれの人生の弾き語りとなる。

 

 

 公園で口ずさんだらいい、YOUTUBEにアップしたらいい。人生は一度きり、47歳をすぎて、人生の下り階段を歩み始めたら、ギターでもんで、定年後、人生の弾き語りを目指すのも、一興だとおもうが、どうだろうか。ちなみに、還暦を過ぎた人には、ボケ防止にはギターはいいはずである。なぜなら、左手5本をこれほど、使うものは、ないからである。左手は、右脳と直結している。だから、イメージ力が、衰えない。ちなみに、還暦すぎて定年を迎え、再雇用された爺の利点は、なにかというと、過去の経験ということになる。ギターをやると、眠っていた右脳が刺激される。その経験値が生きてくるのである。なにか新しいことをやるとき、それがいいのかわるいのか、だれもわからない。しかし、経験から類推することができる。それが右脳の働きである。何かを選択するとき、経験がなければ、不安がでてくる。しかし、経験の積んだ爺は、いけると判断する。なぜなら、薄らいでいく記憶のかなたから、それに類似した経験の感触がでてくるからである。