SMAP解散、社会ではよくある権力闘争。 | ”秋山なお”の美粒ブログ

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 人間が集まれば、派閥がうまれ、そこで、かならず権力闘争が生まれる。それは、自分がいつの世でもかわいいというエゴがどうしても入りこむからである。そして、それに人、それぞれの思惑、立場、利害関係、人間関係などが、からみあって、場合によったら、白も黒と黒も白といわなければならないこともある。自己弁護のために、いろいろと、屁理屈をつけて、わけのわからない大義をのべることもある。自己の正当性を主張するために、いろいろな言い訳をする。それも、エゴから出てくることである。人間である以上、どんな場合でもでる。生きている限り、それが政治でも経済でも宗教でも芸能でも、どんなものにもでてくる。それがなくなるのは、まさしく、息を引き取った時以外にはない。だから、どんなことを言ったとしても、それをいうには、何かしらの意図が隠されている。自分にとって都合がいい意図が隠されている。それは、自分にとって直接利害が及ばなくても、それをすることで、何かしら、自分が物理的か精神的かは、わからないが、心地よくなるものや益になることであれば、それも無意識の意図ということになる。無償の愛と呼ばれるものにも、そういったものが含まれていることがある。

 


 よほど、木村さんと中居さん以外は、元マネージャーに恩を感じていたのだろう。今年の初めの独立騒動時、いい大人で社会的な地位もある人たちが、あれほどのことをしたのは、それなりの理由があったはずである。赤穂浪士の義に近いものがあったのだろう。当然に、事務所の構造をみれば、元マネージャーは、組織上、邪魔な存在になるのは当たり前のはなし、そして、女同士、エゴとエゴのぶつかり合いが生じるのは、当然、その派閥の下に、いろんなタレントが連なっている。元マネージャーは、自分の人生をかけて、SMAPを、それぞれのタレントの特性にあうように育て上げてきた。きっと、わが子同然だったのだろう。その中でも、いちばん、かわいかったのは、末っ子的な存在の香取さんだったのだろう。まともな神経をもった大人なら、だいたい、どんなことが起きたのか想像できる。そして、口もききたくないほど、顔をみたくないほどの関係が、香取さんと木村さんの間に起きるのも、ある意味、当然。それが、強ければ強いほど、香取さんにとって、木村さんは許せない存在だったのだろう。ある意味、木村さんが、裏切り者、という感覚をもったはずである。

 


 木村さんにとって、自分の利、まわりの利、スタッフの利を守るのが、ベストと感じたのだから、それはそれでしかたがない。たぶん、香取さんは、木村さんの言葉など、耳に入らなかった。それほど、元マネージャーとの思い入れが強かった。その絆は、香取さんの人生、そのものだった。だから、それが切れてしまえれば、ものすごい虚脱感、喪失感に襲われるのは当然。芸能事務所も、所詮は個人商店、権力は、基本的に、身内に継承される。わが子がかわいいからである。そこで、生き延びるためには、どこの世でも、どこの会社でも、息子か娘に媚をうらなければならない。NO.1になれる素質があっても、そこでは永遠にNO.
1には、なれない。NO.1の番頭に徹しなければならない。手柄はつねに、NO.1の人のために捧げるもの、番犬にならなければならない。それが嫌なら、でていくしかない。能力があればあるほど、そういうことになる。

 


 だから、元マネージャーは出ていくしかなかった。会社なら、親分がでていくなら、私たちも連れてってくださいということになる。スタッフ一同、総離脱ということになる。たぶん、一時は、それで、話がついていたのだろう、そのかわり、看板はつかわせない、SMAP全員、そういうことなら、それもやむなし、ある意味、のれん分けということで、うまく世代交代、権力闘争の終結で話は、できていたのだろう。事務所にも傷つかず、SMAPにも傷つかず、うまくまとまるように、画策していた人がいたはずである。

 


 なぜ、この時期に、解散なのか、きっと、木村さんがハワイにいて、日本にいない留守をねらったのだろうと思う。そして、社長に直訴した。無期限休止するなら、解散をと、せまったのである。その時、社長は、修復できない、人間の業をみたのだろう。再開することのない休止、それはファンを裏切ることになる。その大義名分を突きつけられたら、解散を選ぶしか方法論がない。そのかわり、事務所はやめない、それは、現社長が生きている間だけの話だろう、世代が変わったら、きっと、離れていくはずである。なぜなら、世代がかわったら、九分九厘、干されるからである。

 


 どこの組織でもどんな小さな会社でも、必ず起きる問題である。権力闘争である。勝てば官軍、負ければ賊軍は、世の習わし。これで、SMAPは、すっきりしたはずである。5年後、誰が、スクリーンにのこって、今以上の活躍をしているかである。結局、事務所以外の人、業界の関係者は、物事の推移をみている。どこに義があるのか、わかっている。それが、5年もしたら、ひとつの意思として現れてくるだろう。正義は守られ、悪は排除される。結局、5年、10年したら、だれが正しかったかは分かるもの、神様はちゃんと、それを見ている。