1/11(火)

そろそろ花粉の季節到来。

妊娠のため減感作療法を中断しているため(療法をしてくれる医院の医師は継続していいという判断なのだけれども、私が自己判断で中断している)、今年の例年より5倍から10倍多いという花粉に私は耐えられないのではないかと心配している。

晴れている日はくしゃみや目のかゆみや鼻のむずむずが出てきた。

同じく花粉症の夫も、そろそろ花粉が飛んできた気がする、といっている。やれやれ。


花粉症には1日2本程度バナナを食べるとよい、と年末くらいに新聞に書かれている記事を読んだ。

免疫力が高まるためなのだそうだ。

2本はさすがに食べられないので、いまは毎朝、冷凍しておいたバナナ1本を牛乳とジューサーにかけて、バナナシェイクにして飲んでいる。

お通じにもよさそうだし、ということで始めたのだが、そのせいかどうか、あれだけ酷かった便秘も治った。よかったよかった。


引き続き体重管理をしているのだが、あまりにも頭に来ることがあったので、腹いせにポテトチップスを買って食べてしまった。罪悪感。

気持ちを鎮めようと新井薬師へお詣りをし、忘れよう忘れようと思い続けたらだいぶ気持ちがおさまった。

お寺に行くと気持ちが穏やかになる。

私には特定のものに強い信仰があるわけではないから、たぶん雰囲気によるものだろう。


夜、帰宅した夫に「頭がきた話」をし、夫が「そら(相手が)あかんやろー、最悪や」と賛同してくれたことで、さらに気持ちがしずまった。


そういえば日中の「頭にきた瞬間」に、お腹の子どもがものすごーく激しいまわし蹴りを飛ばしてきた。

(蹴りなのかパンチなのか頭突きなのかは実際は不明ですが)

私が頭にきた相手に、私ができなかった蹴りを入れてくれたのかも!なんて思う私。

単にかあっとなったことによる血流の関係で動いたのかも知れないけれども、なんだかうれしかった。

そして怒るという感情はおなかの子にはよくないんだなあともやはり思った。

思えば私は日々の生活のなかで、怒る、ということはほとんどない。

夫とけんかをするのは数年に一度だし、街で理不尽な対応を受けたときに(今回はこれ)怒ることくらいで、でもそんな対応を受けるのは稀なことだ。

この環境、いまさらながらよいことだと思う。



1/12(水)

胎動がさらに激しく、大きくなっている。

成長しているということだろう。うれしい。

夫に胎動を触ってもらうと、私が「いま動いたよ?」といわなくてもわかるようになった。

あと4カ月もすれば産まれてくるのだ。

頑張れメロンパンナちゃん。


最近の変化は、夕方、眠くなること。

運動禁止令により買物に行ったり家事をする以外はほとんど動いていないのに、

ものすごーい睡魔に襲われることがある。

耐えきれなくて眠ると2時間くらい経っている。

妊娠中期にはよくあることらしいが、仕事がとても忙しくて時折切羽詰まった顔をしている夫を見ると申し訳ないような気分にもなる。


ローマから帰省していた友人の娘ちゃん(2歳半)にプレゼントした苺模様のパーカ、

とても気に入ったそうで何日もそればかり着ているとメールをもらう。

気に入ってくれてよかった。

なにしろ私も一目ぼれして迷わずプレゼントはこれだ!と思ったくらい、苺がキッチュでめちゃくちゃかわいいパーカなのだ。

自分の子どもは男女どちらかわからないが、女の子なら着せたいな~と思い、買ったお店にまだ在庫があるか見に行ったら1点しか仕入れていないものだった。残念。

そう、まだ男女がわからないこともあり、このセール期間を有効利用して少しはベビー衣類などを買っておこうという計画が頓挫している。

私はベビー服にありがちな、男の子はブルー系、女の子はピンク系、どちらでも大丈夫なようなイエローやホワイト系、という縦割り的なものはどうも興味がないというか好きになれないし、そもそもぼんやりした色が苦手で、はっきりした色合いが好きだし。


ここ数日のメロンパンナの一日の動きを注意深く観測していると、

やはり朝~午前中がおとなしめ(ほぼ眠っている)、昼~夕方が定期的に起きて騒ぐ(30分に1度程度の周期で起きては暴れる)、夕方~23時くらいまでがいちばん元気(20分程度の間隔でさらに暴れる)、24時以降おとなしめ、という状態のようだ。深夜~朝までは私も眠っているのでいまいちよくわからないが、夜中に何度か目が覚めてもあまり暴れていないのでおとなしくしているようだ。

助産師さんが「赤ちゃんは午前中おとなしい」といっていたが、やはりおなかのなかにいるときからの習慣なのだろうか。

あとは夫が帰宅して、私が会話をはじめると動き始める。

なるべくお腹の子に話しかけるようにしているけれども、一人暮らしだと限度があるし、なので子どもにしてみたら、夫と私が話すことで「声がする!」という感じがしているのだろう。

さらに蹴ってくるタイミングでおなかを3回たたくことをなんとなく習慣にしていたら、起きているタイミングでおなかを3回たたくと蹴ってくるようになった。

観察や実験をしているといろいろとおもしろい。


明日は大学の後輩であり、妊婦友だちと久々の再会。

偶然にもお互い、それもとても近い時期に懐妊でき、しかしお互いのつわりの時期が微妙にずれたことで、なかなか再会が果たせないでいた。

まずは彼女のつわりが終わり、ようやく私のつわりが終わり、そうして彼女の出産が来月に迫って、会うのはいましかない!というときにちゃんと会えることになった。とてもうれしい。

先日会ったときは彼女の素敵な自宅にご招待いただきおいしい手料理をごちそうになったので、今度はわが家で韓国料理でおもてなしするね~なんて言っていた。

そこで明日はいくつかの韓国惣菜をお土産にすることにした。

あらかじめ作りおきをしているものがほとんどなので、タッパに小分けにしたり味を調整したりしていたら、いよいよ明日会える!という気持ちが盛り上がってきてとてもわくわくとする。友だちっていいなあ。



1/13(木)

友だちと会う日。

うれしくて待ち合わせよりずいぶんと早くいえを出てしまった。

遠足が待ちきれない子どものようである。


まずはランチをしながら、そのあと場所を変えてお茶をしながら、

いろいろな話しをする。

妊婦生活のこと。産まれてくる子どものこと。夫のこと。親のこと。仕事のこと。

すべてを含めた生活のこと。生き方について。などなど。

なかなか話せないようなことまでずいぶんと話をした。

話がはずむのはきっと互いの境遇や家族関係、そして考え方に共通点が多く、

それは学生のころには気づかなかったところでもあり、しかしなんとはなしに感じ取っていたところなのかもしれない。

たくさんいる後輩たちのなかで、私は彼女と特別に仲良くなりたいと思ったし、幸いなことに彼女もそう思ってくれていたことから、実際に大学時代に仲良くなれたのだから。

いずれにせよ彼女という友だちがいることを私はとても自慢に思うし、たいせつに思う。


来月、いよいよ出産を迎える。

「いまのところ」パートナーさん似、であるらしいが、ふたりの子どもだからきっと彼女にも似ているだろう。

やさしく思慮深いところが似るといい。はっきりとした意見を持っているところが似るといい。

学ぶことが好きな姿勢が似るといい。

音楽や美術や建築や・・・世の中の美しく尊いものが好きなところが似るといい。

チャーミングな笑顔が似るといい。

そんなことを思う。


今度は赤ちゃんが産まれたら会いに行く。

とてもとても、楽しみだ。

懐かしのカフェゴトーのチーズケーキをお土産に持っていこうかな。


夜、サッカーの試合。

遅い時間だったので見るのを辞める。

いままでだったら絶対に何時でも見ていたのだけれども。


夫がおなかをさわっては「動いた!」といって喜んでいる。


1/14(金)

今日から21週。


友だち(ローマ在住の妊婦友だち。こちらも大学時代の後輩で、昨日会った友だちの1学年下である。思えば各学年に1人ずつ、いままでもこれからもかけがえのない友だちと思えるひとと出会えた私はとても幸運だと思う)から紹介された、銀座にあるマタニティ専門の鍼灸とマッサージのサロンに行く。

つわりがひどい、と前にメールした際に、すごく楽になるからと紹介してくれていたのだが、

電車に乗れないような状態だったため今日まで行くのが先延ばしになってしまった。

友だちも第一子は出産1か月前まで日本にいたので、その際によく通っていたそうだ。


紹介してもらったサロンの鍼灸師のSさん。

それはそれは本当に、素晴らしい腕前を持っている方だった。

マッサージが好きで、またものすごーく凝ってしまうので、しばしばいろいろなマッサージに行ったし、

そのなかでこれまでに2人、信頼できる腕を持つひとに出会った。

のだけれども。

もしかしたら、Sさんが最高の腕前かも知れない。

聞けば日本で鍼灸の学校に3年通ったあと、日本の鍼灸と自分が本来目指しているところの鍼灸が違うことから本場である中国に2年間留学し(Sさん曰く「目に見えないことが知りたくて鍼灸を目指したのに日本の鍼灸は結局は西洋医学と同じで目に見えることを解決するだけなので、そのジレンマを解消するために中国に行った」のだそうだ)、腕と知識を磨いたという。

確かに腕もいいし、また友だちから聞いていたとおり、知識も豊富。

私が自覚している症状について(つわり期間が過ぎても続く吐き気、首から背中にかけての張りと痛み、つわり時期から起きた肌トラブル、慢性的に寝付きが悪いことなど)、その場で改善できることはしてくれたし、自宅で行うべき改善策も教えてくれた。

そうしてすべてそのトラブルの原因についても解説してくれたうえでの施術だったり解決策の提示だったので、だからこそすんなりと受けとめ、実践しようという気持ちにもなれた。

ああ本当に行ってよかった!大満足である。

しばらく継続して通うことにする。

自覚していた症状が改善したということは自覚していない症状も改善されている、ということだろう。

からだがとても軽く、視野が開け、嗅覚がよみがえってきた。

久しぶりに味わう感覚。


もっとも気になっていた胎盤が低いことと逆子についても、改善されるといい。

(逆子は私くらいの週数だと多いのだが、早く改善されるにこしたことはない)

次回はいつ来ればいいでしょう?とたずねると、早くて2週間後、少なくとも1か月以内にしてください、とおっしゃる。

明日でも来週でも再訪したいくらいの勢いだったので、2週間も先でいいのですか?とたずねると、

人間には自然治癒力があり、自分たちにできるのはあくまでその手助けの部分だから、自然に治そうという力が働く期間を設けるのはたいせつなことなのだ、と教えてくれた。なるほど。


すっきりしたところで銀座でお茶をし、食品などを少し購入してから帰宅。

中野に着いたあたりからぐったりとしてきたので慌てて自宅に戻った。


今日もメロンパンナちゃんは元気である。

こんなに元気だからメロンパンナちゃんはやっぱり男の子かな?(そのわりにメロンパンナなどと呼んでいるが・・・やなせさんによるとメロンパンナは女子である)と夫にいうと

夫は、それとこれとは関係ないやろーと笑った。



今週読んだ本。

「裏庭」

「エンジェル エンジェル エンジェル」

「西の魔女が死んだ」

「からくりからくさ」

「りかさん」

「沼地のある森を抜けて」

梨木果歩さんの本で、すべて再読。