専門家調査報告 地滑り災害 | 南砺市長 田中幹夫(Mikio Tanaka) ちょっと一息!

南砺市長 田中幹夫(Mikio Tanaka) ちょっと一息!

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昨日朝より富山県の依頼により国立研究開発法人 森林総合研究所 森林防災研究領域長と林野庁森林整備部治山課山地災害対策室から現地調査に入って頂き現地調査報告を頂いた。

同時に発災から連日調査頂いている地質調査会社で組織する斜面防災対策技術協会富山県支部の皆さんかも情報を頂いたので少し纏めておきます。

 

森林総合研究所と林野庁の現地調査の報告は新聞記事の通りだが。

暖冬傾向だった12月までの降雨の浸透などによる地下水がかなり関係した。雪解け水の浸透によって春に起きる雪国特有の地滑りとはタイプが違う。特殊なパターンである。

断層を境に地滑りが起きている。何らかの影響が考えられる。

上部にも水を含んだ土砂が残っているので危険な状態である。

雪解けや降雨時に注意が必要。

夏には水分が抜けて安定化する。

 

県として3月ころから調査を含めて恒久的な排水ボーリングなど排水を検討していく。

 

 

また、昨日地滑りの最上部まで登り、さらには崩壊地まで降りて現場を確認頂いた斜面防災対策技術協会富山県支部の皆さんから私も直接説明を受けたので書き留めます。

 

全体を見ると崩壊地の東側(百瀬川左岸側斜面)は花崗岩で硬い地質。

今回崩壊した上部は断層があり、ゆるい土砂。

現在も上部は小規模な崩壊が頻発して降り上へ広がっている。

これからもさらなる崩壊の可能性がある。

上部にあった第二リフト小屋がそのままの状態で600m流されている。

柔らかい土砂の上に乗って滑っていった様子だ。

 

前回の崩壊で水を含んだ柔らかい土砂が上部にどれくらい残っているか分からないが。柔らかい土砂が流れ出ると更に県道、河川に向かって流れる可能性がある。

上部の柔らかい表土が既に流れて下部の方に堆積していればいいのだが。。

 

2回目の崩壊は土砂の上に雪が積もりそのの雪が摩擦で凍り滑り台のように滑ったものだと考えられる。最初の土砂流出も同じ。

このような冬の土砂崩壊は珍しい。

地盤との摩擦より雪が凍った上の方が断然滑る。

 

今後も注視すべき。

 

こいうったコメントをいただいた。

 

避難所には自主避難を含めて9世帯14人が一夜を過ごした。

 

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