光触媒・職人・臭気判定士 村井です。

 

毎月、業務に関わることや、人生の知恵、生きるヒントをテーマにして、

定員10人の寺子屋形式で、勉強会を開催しています。

 

今回は、スペシャル版です。

先日、「5月勉強会」を開催いたしました。

 

講師は、NHKプロフェッショナルに出演、「世界一清潔な空港の清掃人」「清掃はやさしさ」などの著者、新津春子さんです。

 

 

 

前回のつづき

 

1987年、中国残留孤児のお父さんの決意で、一家全員で渡日。

夢の国・ニッポンに来て、17歳の新津さんが直面したのは、

家族が食べるために働くことでした。

 

見つけた仕事は、たまたま見かけた「清掃」。

言葉が通じなくても体を動かす仕事なら何とかなる。

 

お弁当は、ビスケット、ゆで卵、パンの耳。

 

新津さんは、当時を振り返って、こうお話しされました。

「辛かったけど、あのころが、一番幸せな時間でした。

凹んでも、家族一緒に仕事ができたから。

日本に来て、いつもワクワクしていたから、疲れた、なんて感じませんでした。」

 

少し余裕ができ、新津さんは、都立高校へ編入します。

ここで待ち受けていたのは、「中国人」と言われてイジメにあいます。

 

イスの上に、押しピンが並べられていました。

そこで新津さんが起こした行動は。

なんと、その押しピンを、先生の机の上に並べました。

しかし、先生は、その行動に無反応でした。

 

複雑な気持ながら、強い気持ちを持てました。

その強さは、以前、中国で小学生のとき、「日本人」と言っていじめられました。

その時、中国人の親戚のおじさんにこう諭されました。

「自分が悪いことをしてないのに、いじめられて、家に逃げて帰るのは、おかしくないですか?」

 

そして、いじめがなくなりました。

 

高校を卒業し、音響機器会社へ就職。

卒業したら就職しないといけないから、入社したものの、

3年たったら、仕事を全部マスターできてしまい、目標を失ってしまいます。

 

そんな時、「運命を変えた1枚のポスター」。

「東京都立品川職業訓練校・入校生募集」

 

「ビルクリーニング管理」という文字に、これだとひらめきました。

 

就職しないといけないから入社した会社を辞めて、

職業訓練校に入学。

 

次回へ続く。