今年度は大きな変化があった。

 17年もの間勤めた今の高校をとうとう去ることになった。非常勤講師というのは,教諭の授業の不足分を補う形で仕事がいただけるわけなので,それがないと不必要となる。それがとうとう現実となった。

 予想していたことなので,早々と府立高校の講師に拘ることを諦め,人材バンクで私立高校を斡旋してもらった。

 25歳から今まで,府立高校しか経験がないので,私立の受験特化体制とかスポーツ重点政策とかに馴染めないのではという不安がストレスになっていたのだろう,4月当初は原因不明の腹痛と不眠に悩まされた。

 幸い,赴任した中高一貫校は,非常に緩やかな雰囲気で,生徒がおとなしいとそれを指導する教員もストレスなく穏やかになるものである。

今でも残っている体調不良も,これからだんだんとよくなってくるんじゃないかなあと思っている。

 

 前置きが長くなったが,夜が眠れないとなると,読書量も増えたのでは?と思われがちだが,現実にはそんなことは全くなかった。

 

1月

1.  ニホンブンレツ     山田悠介   文芸社文庫

2. 続 窓際のトットちゃん  黒柳徹子   講談社

3. わたしに会いたい    西加奈子   集英社

4. 木挽町のあだ討ち    永井紗耶子  新潮社

 

2月

5. 新しい戦前          内田樹・白井聡  朝日新聞出版

6. 居酒屋ぼったくり おかわり3  秋川清美    アルファポリス

 

3月

7. ともぐい   川崎秋子  新潮社

8. 朱色の化身  塩田武士  講談社文庫

 

4月

 9. 国宝(上)青春編  吉田修一  朝日文庫

10. 国宝(下)花道編  吉田修一  朝日文庫

 

5月

11. 生皮 あるセクシャルハラスメントの光景  井上荒野  朝日新聞出版

 

6月

12. 兵諌   浅田次郎  講談社

13. 黒い絵  原田マハ  講談社

 

やっぱり,例年の半分ぐらいしか読んでいないなあ。

 

最も,いいこともあった。職場の図書室がかなり充実していることである。5月以降の本も図書室で借りたものである。司書の先生も優しいし。

 

 

 

 

昨日,ステップスポーツ主催の陸上スパイクの試し履き会に参加してきたので,その感覚を忘れないうちに記録しておこうと思う。

 

会場である園田学園女子大学の近くの「予約駐車場」に入れ,ブロンプトン🚴を漕ぐこと5分,時間ぴったりのはずが,到着した時にはすでに始まっていた(どうも適当な時間に来て,適当に帰ってよかったらしい)。

 

お目当てのスパイク👟は,今履いているナイキの「エアズームマックスフライ」がマイナーチェンジし,聞くところによるとすごく安定性を増して走りやすくなったというので,それを試してみて,良ければ予約しておこうと思ったのと,ミズノから伝統の「クロノインクス」の厚底版が出たということで,それも試し履きしてみたいと思っていた。

 

それ以外にも,アディダス,アシックス,ニューバランスのスパイクも色々と試せるということなので,片っ端から履いてみることにした。

 

ところが直前に,坐骨神経痛を過去最悪の状態までに悪化させてしまい,整骨院の先生から「プールもダメ!安静が一番!」と釘を刺されてしまったのだ。実際に,真っ直ぐに立てないくらい骨盤が歪んでいるし,夜中に痛みと痺れで何度も目が覚めてしまう日々が続いていた(脳出血が起こる前兆じゃないかと心配するくらい毎朝頭痛もした)。

 

それでも「履くだけなら大丈夫だろう」と思って参加してみたら,いざ足を入れてしまうとつい動きたくなってしまい,痛い痛いを連発しながら走っていた(バカじゃん!)

 

以下は履いたスパイクとその感想です。

 

【ニューバランス】

1.ヒューエルセルスーパーコンプ SD-X

 最初はマイルドなスパイクからと思って選択した。予想通り「普通!」癖がなく走りやすい。タイムアップにつながるかは不明。

2.ヒューエルセルスーパーコンプ PWR-X

 SD-Xは200m〜400m向けなのに対し,これはガチの短距離走用。したがって固くて履きこなせなさそうに思えたので当初は履くつもりがなかったが,履いてみたら意外と曲がるし反発を強く感じる。なんか一番速く走れそう!でも今の身体じゃその速さを試しようがない。

 

【アディダス】

3.アディゼロ アンビション

 これも中距離用だが,モデルチェンジしてより短距離向けに近づいたかも。カーボンプレートではなくグラスファイバー?のプレートが,以前は前半部だけだったのが,ソール全体に伸びて安定性を増したらしいが,以前のものを知らないのでよくわからなかった。ただ,履いた感覚はかなり良く,クッション性がナイキのようにあって反発もそこそこある。

価格も安くかなり気に入った,ただ,足先部分が大きくて緩いのがどうかなあ。

 

【ナイキ】

4.エアズームマックスフライⅡ

 今一番人気のスパイクのモデルチェンジ。ボクの持っているピンクのマックスフライは,ソールがラウンド状をしていて,立っていると横方向にぐらぐらする感覚がある。ただし走っている時はそんなものを感じる余裕はない。なんといっても強烈な反発力で,接地した足がパンと素早く戻ってくる。

新型のマックスフライは,ソールがフラットになり安定感が増したとネットではいっているが,ボクのようなレベルの選手ではわからん!

足先が前作より少し余裕あるように思えるが,買い換えるほどでもないか!!!

 

【ミズノ】

5.クロノインクスNEO JAPAN

後出し製品というだけあって,反発性と安定感のバランスが微妙にうまい。ナイキほど反発はないが扱いやすい(だろう)。足のラストも日本人向けでピッタリ!

多分,いちばん無難な選択に違いない。

ただし価格が突出して高い(36300円)。アンビションの2倍近いやん!しかも固定ピンで擦り切れたらおしまい。

う〜ん! 悩むなあ。誰か安く分けてくれないかなあ。ちなみに24,5の「マヌケの小足」です。

 

【アシックス】

6.メタスピードMD

 さすがアシックス。若干幅が狭いがその分足にぴったりくる。なんか厚底感がない。ピンを足裏に感じる。そして何よりクッションのプシュプシュという音がいや。

 

7.ソニックスプリントエリート3

 メタスピードのついでにフラット接地タイプの「ジェットスプリント3」でも履こうかなと思ったらまさかの「持ってきてない」というので,代わりに同じ構造の「ソニック」を履いてみた。

 

うそやろう!!!

 

なんか,これが一番しっくりくる。「昭和の足」に合ったラスト,適度なクッション性,そして何より7本ものピンの位置が好みと一致する。最近のスパイクはほとんど母指球の真上にピンが配置されているので,なんかちょっと感覚が合わない。ボクのような低レベルの選手にはもう少し幅広い接地でもいけるような余裕が欲しいのだが,これはぴったり!

これにしようかなあ・・・現地で出会った女性アスリート(みなさんご存知のマスターズのタイトルホルダーです)も絶賛していたし。

 

というわけで,7種類のスパイクを取っ替えひっかえ履いてみたが,やはりスピード出して走れる身体ではなかったし,今日の感覚がタイムアップにつながるものかどうかも自信がなかったので,予約して帰ることができなかった。もしかしたら今シーズンはもう復帰できないかもしれないしえーん

 

 

 

 

 

 

 

6月末に突然発症した複視(急性斜視)は,期待したようには改善せず,医者からは手術を勧められたが,調べれば調べるほど躊躇してしまい,結局は教え子の勧める眼鏡店で「プリズムレンズ」で矯正することにした。

 

ところが,日によってどころか1日のうちでも眼の状態が変わり,特に悪い方の右目がぼやけたり滲んだりするので困っている。

もっとも一応像が重なっているだけでも,クルマの運転が可能なので助かってはいるが。

 

眼が悪くなったからといってI-Padmini6を見る時間が減ったかというと,全くそんなことはなく,かえって見る時間が増えてしまった感がする。こりゃ良くならないわけだわ😰

 

 

 

7月

⒈ボタニカ     ・朝井まかて ・祥伝社

⒉水中の哲学者たち ・永井玲衣  ・晶文社

 
8月

⒊地図と拳  ・小川哲  ・集英社

⒋湖の女たち ・吉田修一 ・新潮文庫

⒌ウナギが故郷に帰るとき ・パトリック・スベンソン 大沢章子訳 ・新潮文庫

 

9月

⒍夜明け前(が一番暗い)  ・内田樹   ・朝日新聞出版

⒎新訂 牧野富太郎自叙伝  ・牧野富太郎 ・三四郎書館

⒏この世の喜びよ      ・井戸川射子 ・講談社

⒐ハンチバック       ・市川沙央  ・文藝春秋

 

10月

⒑ 八月の御所グランド ・万城目学 ・文藝春秋

11 この夏の星を見る  ・辻村深月 ・角川書店

12 ピアノへの旅    ・阪本龍一 ・アルテスパブリッシング

13 一人称単数     ・村上春樹 ・文藝春秋

 

11月

14 獅子吼       ・浅田次郎 ・文藝春秋

15 木漏れ日に泳ぐ魚  ・恩田陸  ・文藝春秋

16 父からの手紙    ・小杉健治 ・光文社文庫

17 涅槃の雪      ・西條奈加 ・光文社文庫

18 サファイア     ・湊かなえ ・ハルキ文庫

 

12月

19 ボクはあと何回、満月を見るだろう ・阪本龍一 ・新潮社

20 真田三代(上)          ・火坂雅志 ・文藝春秋

21 真田三代(下)          ・火坂雅志 ・文藝春秋

22 口訳古事記            ・町田康  ・講談社

 

今年は上半期の20 冊と合わせても42冊に終わった。まあ,複視になった当初はすぐに良くなることを期待して,スマホも読書も控えていたからなあ。

 

2024年が自分にとってどういう年になるのかは,それほど重要でないというかなんとかなるだろうと楽観視している。それよりも,いまだに長引くロシアとウクライナやイスラエルとパレスチナの紛争が終結し,犠牲者がなくなることを祈るばかりなり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 先月末より突然に「複視」という神経系?の病気になり,両目の像が完全に二つに分かれて見える。このままじゃあ,とてもじゃないけどフラフラするし生活に支障きたすので,悪い方の眼を眼帯で覆って片眼で行動している。当然距離感が分かりにくいし,モノの微妙な状態もわか利にくい。

 

 データによると半年か1年くらいで治っていることが多いし,脳のMRIでは異常が見られないということなので,脳卒中やくも膜下出血などで命を失うということもなかろう。血液検査も特に問題がないようなので,甲状腺や高血糖症から来たものでもなさそうだ。

 まあ,運が良ければそのうち治るだろうから,しばらくの間は少しぐらいの不便な生活を味わってみるのもいいかなと気楽に考えている。

 

 そもそも夜中に長い時間i-padでYouTubeを見すぎたのが原因の一つかなあと思っているので,それを控える分以前のように紙の本を読むことにした。読みづらいけど。

 

1月

1.自分の中に毒を持て 岡本太郎 思春文庫

2.奇縁曼荼羅     瀬戸内寂聴 日本経済新聞出版

3.ラーゲリより愛を込めて 辺見じゅん 文春文庫

 

2月

1.子供達は夜と遊ぶ 辻村深月 角川文庫

2.仮面家族 悠木しゅん 双葉社

3.言の葉は,残りて 佐藤雫 集英社

4.風神雷神(上) 原田マハ php文芸文庫

5.風神雷神(下) 原田マハ php文芸文庫

 

3月

1.永遠についての証明 岩井圭也 角川文庫

2.ブロードキャスト 湊かなえ 角川書店

3.流人道中記(上) 浅田次郎 中公文庫

4.流人道中記(下) 浅田次郎 中公文庫

 

4月

1.ぼくのメジャースプーン 辻村深月 角川文庫

2.コーリング・ユー  永原皓 集英社

3.しゃもぬまの島 上畠奈緒 集英社

4.本を守ろうとする猫の話 夏川草介 小学館

 

5月

1.香君(上)西から来た少女 上橋菜穂子 文藝春秋

2.香君(下)遥かな道 上橋菜穂子 文藝春秋

 

6月

1.音楽と生命 阪本龍一・福岡伸一 集英社

2.しろがねの葉 千早茜 新潮社

 

20冊に終わってしまった。今年は4月に買ったブロンプトン(自転車)や陸上競技のYouTubeをよく見たし,「香君」2冊がすごく分厚くて時間がかかってしまった。

 

いつものことながら,読み終えた本の中身はあまり覚えていないが,最近のものは比較的記憶があるのか,「音楽と生命」で語られる,阪本龍一氏と福岡伸一氏の考えには大いに共感するものがあった。それだけに阪本氏の早すぎる死去は痛恨の極みと言わざるを得ない。

あけましておめでとうございます絵馬

 

2022年はほぼ陸上競技🏃を中心に過ごしてしまった感じです。コロナ🦠には幸い罹らなかったのですが,調子のよい時に限って無理しすぎたのでしょうか,この歳になってはもう起こさないだろうと思っていた腓腹筋の肉離れを経験しました。人生2度目です。自慢していいのかバカなのか💦

それと,相変わらず坐骨神経痛には悩まされました。下半身の筋トレをやっても痛くなりますし、シーズン後半のレースに至っては、ウオーミングアップの段階で痛みが出て,思い切り走れませんでした。

 

今年は10月に行われる全日本マスターズに合わせて,ゆっくりと調子を上げて行こうかなと思っています。もしかしたら奇跡的に,日本選手権のマスターズ部門に選ばれるなんてこともあるかもしれませんので,怪我だけはしないように気をつけようと思います。

 

言い訳っぽい話が長くなりました。早速本題に入りますね。

 

上半期は何故か読書数が伸びず,16冊に終わってしまいました。毎年50冊を目標にしているので,今年はもはや無理だわと諦めていましたわ笑い泣き

 

7月

・きらきらひかる 江口 香織 新潮文庫

・何もの 朝井りょう 新潮文庫

・ミッキーマウスの憂鬱 松岡 圭祐 新潮文庫

・恐竜博士のめまぐるしくも愉快な日常 真鍋 真 ブックマン社

・あの夏の正解 早見和真 新潮社

 

8月

・ののはな通信 三浦しおん 角川文庫

・名前探しの放課後(上) 辻村深月 講談社

・名前探しの放課後(下)

・図書館の神様 瀬尾まいこ マガジンハウス

・そしてバトンは渡された 瀬尾まいこ 文藝春秋 *2度目

 

9月

・僕の明日を照らして 瀬尾まいこ 筑摩書房

・卵の緒 瀬尾まいこ マガジンハウス *2度目

・温室デイズ 瀬尾まいこ 角川書店

・強運の持ち主 瀬尾まいこ 文藝春秋

・元彼の遺言状 新川帆立 宝島文庫

・彼女は頭が悪いから 姫野カオルコ 文春文庫

・ドミノ 恩田陸 角川文庫

 

10月

・四畳半神話大系 森見登美彦 角川文庫

・四畳半タイムマシンブルース 森見登美彦 角川文庫

・同志少女よ,敵を撃て 逢坂冬馬 早川書房

・リボルバー 原田マハ 幻冬社

・夜に星を放つ 窪美澄 文藝春秋

・ミチクサ先生(上)伊集院静 講談社

・ミチクサ先生(下)            ← 40冊目

 

11月

・雨滴は続く 西村賢太 文藝春秋

・希望の糸 東野圭吾 講談社

 

12月

・苦役列車 西村賢太 新潮文庫

・ゆく川の流れは,動的平衡 福岡伸一 朝日新聞出版

 

「読書の秋」というのでしょうか,9月10月は頑張りましたねえ。面白い本も多かったです。

 

「同志少女〜」は独ソ戦争における女性スナイパーの話なのですが、モデルとなった人がいたようなんですが,あまりに生々しすぎて読むのが辛く,さらに興奮のあまり寝付けなくなってしまいました。

 

「リボルバー」はゴッホの拳銃自殺について,史実に基づきながらも世間の噂や独自の視点などを交えて再考察し直したというのでしょうか,まるでこれが事実だ!と言わんばかりの筆力で書かれており,たいへん興味深く読めました。

 

そして何と言っても僕の一番のお気に入りとなった「ミチクサ先生」・・・インスタ&FBにもあげたので多くは語りませんが,一芸に優れるってことはやっぱり,それなりの下地あってのものだと痛感しました。たとえそれが遊びや良くないことであっても。

そしてその結果生まれた芸そのものに惹かれるのではなく,そういう魅力ある人生を送った故の深い人間性が,多くの仲間を呼び寄せることになるんだろうとあらためて思い知らされました。

 

その後がいけません。11月12月と雑念が多く,読書よりもMacBookやiPadで動画を見る時間が読書時間を大きく削り取ってしまいましたとさ(笑)

結果的には44冊に終わってしまいましたえーん