「雪害による野菜価格高騰」に一言。 | 大阪の片隅から「日本社会を変えたい!」と思い「こっそり」と叫ぶ。

「雪害による野菜価格高騰」に一言。

今、都市部のスーパーや量販店では、野菜の価格が高騰している。
主な原因としては、
●記録的寒波の影響で野菜の生育不足
●大雪による野菜生産への直接被害(ビニールハウスの倒壊など)
●灯油価格の高騰で、ビニールハウスで作る野菜のコストが上がった
などである。


しかし、考えてみると、今の日本はとても「贅沢」である。
年中、どんな時期でも、どんな野菜や果物でも、誰でも買うことが出来る。
スーパーに行けば、簡単に手に入る。
いわゆる「野菜や果物などの季節感」が、なくなっている。
「おっさん」である自分も、「この野菜の旬(収穫時期)は、いつだっけ?」と悩むことが多い。
年中、どんな野菜でも手に入れることが出来る体制が、企業の努力により完成されている。
我々消費者側も、すっかり「あたりまえ」の事になっているのだ。

買う側の消費者にとって、野菜の高騰は、頭を悩ます大問題である。


が、逆手にとれば、いい勉強の機会かもしれない。
先ほど述べた原因で野菜が高騰しているのなら、
「今高騰している野菜は、今が本当の旬ではない」
ことがわかる。
そして、加工食品の価格が変動しない(今では当然の事だが)のは、
「産地表示されるスーパーの野菜は国産がほとんどだが、加工食品は輸入野菜が多い」
こともわかる。
そして、「贅沢な日本人の要求」に答えるべく、野菜生産現場や物流や量販業界が、いかに努力しているのかが、わかる。


いつもしつこく言うことだが、「モノには値段というもの」が存在する。
その値段には、あらゆる人の努力が込められていることも、忘れてはならない。
デフレやらミニバブルやら言われる時代である。
こんな時こそ、「モノの値段の意味」を、野菜の価格を見ながら理解する良い機会であろう。