ヨシタケシンスケさんの新刊が出ました。
 
子どもが大きくなり、絵本を買うことは少なくなりましたが、
ヨシタケさんのは、買わずにいますと、何やら気になって
仕方がなくて、本屋に行くと無意識に探してしまうので、
いつもあきらめて買います。
 
タイトルは『つまんない つまんない』
 
前作まで同様、相変わらず、言葉をこねくりまわし、今回は
「つまんない」を拗らせています。
 
つまんないを拗らせた先に、つまんないが面白くなって、
最後は読者にプッと笑わせるあたりは、ヨシタケさん、さすが。
 
夏休みを前に、この本をママさんにおすすめしたいな。
 
やることなくてつまんないなぁ、と子どもが思える時間は
普段の生活にはほとんどありません。
 
決められた時間に起き、決められた時間を学校で過ごし、
習い事に走り、ゲームをし、宿題に追われ、気づけば寝る時間。
 
私の世代ぐらいまでは、まだつまんないは子どもの日常に
溢れていたかも。
 
下校後、夕方遅くまで近所の友だちとダラダラ遊び、
つまんないから帰る?帰るのもつまんないよね、なんて悩める
のは、つまんなさを共有できる友達がいて、
つまんなくてもつまんなくない、
 
それって地味に、かなり楽しくて幸せな時間でした。
 
なあんにもしない、ぼんやりとした
時間(と心)に余白がないと、つまんない状態には
気づきにくいのです。
 
そして、
つまんないに気づかないと、本当に楽しい、本当にやりたいことには
なかなか気づきにくい。
 
つまんないなぁ、ヒマだなぁと思うと、
なんかやろうかな、何やりたいかなと自問自答できます。
 
 
さあ夏休み。
塾の夏期講習では、つまんないは教えてくれません。
ぜひ子どもと一緒につまんない時間を見つけて、
ああでもないこうでもないと、つまんないをこねくりまわして
みて下さい。
 
これぞ夏休みにしかできない、特別な過ごし方。
おすすめです!