諸悪の根源なんてもの(ニュースに依り再掲) | 名無しの唄

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鼻歌と裏声の中間ぐらいの本気

アニメを見ていた人が、監禁事件を起こした。
人は言う。アニメが悪い。アニメが人を間違った方向に向かわせた。
なるほど確かに創作物というのは、創作物であるがゆえに、直接現実には許されない内容を含んでいることもあるだろう。
じゃ、そのアニメがなければ事件はなかった?事件を起こす可能性はアニメの存在と必要十分?
本当?

確かにはそうじゃない程度のことが、大声で叫ばれている気がする。
なんだかこう、容易な責任転嫁を感じる。
確かにアニメのせいにしておけば、色んな人が責任取らずに楽をできるんだよね。

アニメが悪い、アニメがあるのが悪い、アニメを見せてくるのが悪い。
そこで話を終わらせようとしている感じがある。
それを見たあと、誘拐をするまでのあいだに挟まるファクターが抜け落ちている。

つまりそこのところ、監禁事件の案を自制できなかった人間性はどこに起因するのか。
そしてその大元に関わりそうだと自覚する人たちが、罪なき文化や創作物を犯罪の発想元と断定しているのではないか。
誘拐を自制するに至らなかった状況に関わる、社会を作る政治経済か、道徳を作る教育か、人間を作る家庭か、とにかくそういうところの怠慢の付けが、そういう人からは遠いところにあるはずの場所に押し付けられているのではないか。

ここに限らずいろんなところでそういうことってある気がするんだ、最近。


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