この件に関して一夜明けてもモヤモヤが収まらないため、アメブロを作ってみた。
書くことで何か気持ちが和らぐかもしれない。
ということで綴ってみる。

まずはじめに。この件は立派な犯罪であり、被害者の皆さんや関係者の皆さん、(僕も含めた)ファンの皆さんに多大な迷惑をかけた許し難い行為である。ということは僕も理解している。
その上で、1人のファンの贔屓目もあるかなっ?という感想を、御暇なら読んでほしい。結構長文なので御暇な方だけで構わない。

彼の生い立ち等はファンもしくは今回の件で興味を持った方はある程度調べて知っているであろう。知らない方のために簡単に箇条書きで紹介する。
・母親と死別
・父親は浪費癖があり多額の借金(数千万単位と言われている)。
・父親の借金を肩代わりしながら父子2人で暮らしている。

とまあ簡単に3つ書いたがどれも人が変わってしまうには十分な出来事なのではないかと思う。
今回の件が20年ほど前からとのことで、彼がどこで、どうして道を誤ってしまったのかはわからないが、身の上を考えると多少は同情してあげてもいいのではないかなと僕は思ったりする。(だからと言って犯罪が許される訳ではないのはもちろん承知している)


僕が今回の件を初めに聞いた時思ったことは「同姓同名の人が逮捕されて彼がネタにされているんだな」ということ。つまり、彼がこんなことをするなんて本当に信じられなかったということ。
ニコキンを見たり、ラジオに出演する彼の話を聞いたりしていた人は「ヤバイ奴だけれど犯罪に手を染めるような奴ではない。」と思っていた人も多いのではないだろうか。
僕はそう思っていた… というよりは犯罪に手を染めることは『できない』人だと思っていた。

というのも、彼は最新回のニコキンで「仕事に迷惑がかかるから病気になりたくない」と言っていた。とにかく彼は、「他人に迷惑がかかることはしてはいけない」しかし「迷惑がかからなければ問題ないだろう」(そこから来るのが彼の意地汚さかな)という人間だと僕は思っていた。
今野さんには結構迷惑をかけているように見えたが、そこはコンビ愛。今野さんもそんな彼を受け入れていたのだろう。と…

だから今回の件はなおさらショックが大きい。僕が思っていた彼の根底が覆されてしまったから。
また、20年ほど前、つまり芸人を始める前から… 僕が彼を、キングオブコメディを好きになった頃にはもうそういうことをしていたのだということ。
これが悲しくて悲しくてたまらない。自分が見ていた高橋健一はその行為も含めた姿だったのか… と。しかし不思議なことに、彼を嫌いになることができない。怒りの感情が全く湧いてこない。
ただただ「悲しい」という気持ちしかない。これは僕が彼を好きだからというのもあるし、先に述べた彼の生い立ちも関係しているのかもしれない。できることなら嫌いになりたいのだ。こんなに自分を嫌な気持ちにさせる人は嫌いになりたい。

しかし嫌いになれない。今回の件で僕はそれだけパーケンのことが好きだったんだなと気がついたのだと思う。
裏切られた等の感情もない。何度もいうが本当にただただ悲しい。

もう隔週木曜日に今野さんと一緒に座椅子に座ってお喋りをし、駄菓子(ご飯)を食べながら後輩や仕事仲間をいじり、時には自分がいじられる。そんな彼を見ることはできないのかと思うと本当に涙が出そうになる。
年末はニコキン配信するのかな?4週間もニコキンないのは辛いな。 そう思っていたのだ。


ここまで長々と書いてきたが実は僕はももクロも好きである。流れとしては
キングオブコメディのファンになる➡︎ももクロにキングオブコメディと関係のない所で興味を持つ➡︎彼のももクロ話を聞きさらに興味を持つ➡︎キングオブコメディとももクロのファン
といったところだ。

だから彼がニコキンでももクロ話をするのも楽しみだった。純粋な彼のファンは「ももクロの話なんていらない!」と言う人もいるだろう。
しかし、ももクロ話をしていた時の彼は普段とは違う、まるで少年のような目で熱く語っていた。そうは思わないだろうか?
僕には、家庭の辛い事情を忘れることができる、普段の自分の悪行を忘れることができる、彼にとっての憩いの場だったのではないだろうかと思う。というよりもそうであったと思いたい。

ネット上では「ももクロもそういう目で見ていたのか!」という意見も見かけた。確かにそう感じる人がいるのも理解できる。
しかし彼がももクロを語る姿を見て本当にそう思うだろうか? 「グヘヘ… 夏菜子ちゃんの制服がほしい… ハァハァ…」こんな目で彼がももクロをみていたと本当に思うのか?
僕には思えない。そして思いたくない。彼がももクロを語る姿に汚れは一切感じられなかった。
だから、彼に共感する人や、彼を「神」と呼ぶ人もいたのではないか?(僕はこの「神」という呼び方はちょっとバカバカしいなとは思っていたが)

先に「彼は 他人に迷惑がかかることはしてはいけない という人だと思う」と述べたが、最近のニコキンでももクロ話を控えめにしていたのは純粋な彼のファン、ニコキンでももクロ話をして欲しくないと考えている人たちへの配慮だったと僕は思っている。
もちろんももクロ話が無くてもニコキンは面白いのだ。僕は何回も何回も繰り返し見ている。冒頭の話を聞いただけでその回がどんな話か説明できると思う。

しかし僕が「ただただ悲しい」と何度も表現している理由の1つとして、そんな楽しいニコキンも今回の件を受けてみると、笑えない部分が出てくるのだ。

例えば渡辺正行さん宅で寿司を食べるために一芸やったお話。彼がやったのは「痴漢冤罪で捕まった時の取り調べのマネ」そのセリフ「お前みたいな奴が犯罪犯すんだよ」
もちろんこの時点で彼は制服泥棒。犯罪を犯していたわけだ。どんな気持ちでこのモノマネをやっていたんだと考えると、あんなに何度も何度も繰り返し見て、繰り返し笑ったのに… もう笑えない。そしてこの感情は悲しいという気持ちにしかならない。
その他にも僕の「ニコキン笑いどころ」で笑えなくなった箇所がたくさんある。本当に悲しい。怒りの感情にはならない。ただ悲しい。大げさな表現だが、ニコキンは僕の人生の楽しみのうちの1つだった。

彼がよく自分のことを卑下する発言をしていたのを思い出す。自分のことをウジムシだとか。
これらの発言が「いけないことだと分かっていながらやめられない」「誰にも相談できない悪行」に対して自分なりの罰… というか、伝えたくても伝えられない辛い気持ちを精一杯表現したものであってほしい。

そして悲しいと感じる大きな理由としてもう1つ(理由などいくらでもあるが…)。
彼が20年ほど前からこのような行為を始めてから現在に至るまでに、このような行為をやめるに及ぶだけの出来事はなかったのだなということ。

「一種の依存だから仕方がない」とか「ある意味病気だから」とかで片付けるのは、僕は嫌なのだ。
一応前置きとして「途中でやめたから犯罪が許されるわけではない。捕まらなければいいわけではない。」ということには触れておく。

お笑いを始めた時。
今野さんと出会った時。
痴漢冤罪の件で大変な思いをした時。
キングオブコントで優勝した時。
ももクロに出会った時。

これらのことは彼にとって「もうこんなことはやめよう」という程のことにはならなかったのかと考えると悲しい。
もし一時的に思っていたのだとしても結果としてやめられていないのだから、結局彼にとってそれ程のことでなかったのだ。

特に悲しいと感じるのは「今野さんと出会った時」と「ももクロに出会った時」の2つである。人との出会いは人間にとって大きな転換となりうると思うからだ。
もちろん、それは人との別れも同じことだと思うが…

今野さんという素晴らしい相方に出会えた時「この人のためにもこんなことはやめよう」と考え、行為を絶てなかったのか。

ももクロという彼の生活そのものを大きく変えるアイドルと出会えた時「この子たちのためにもこんなことはやめよう」と考え、行為を絶てなかったのか。

これは先に述べた「他人に迷惑がかかることはしてはいけない」という僕が彼に対して思っていた所ともつながる。

依存だから、病気だから、そんなことではやめられないよ。ということなのだろうか。
そういうことではなく、彼にとって、それすらも上回る程の衝撃にならなかったのだなということが悲しい。

本心は彼自身しかわからない。仮に彼自身が何か発言しても、それが本心かはわからない。
ファンである僕は、本心かどうかわからずとも、信じることしかできない。これもまた悲しい。

こんなことで佐藤さんがテレビに映る姿を見たくなかった。
こんなことで彼の親父さんの声を聞きたくなかった。
こんなことで彼の自宅の外観を見たくなかった。
こんなことで… ということがたくさんある。

僕がこの件を知ってから丸一日、24時間が経っている。まだこの件が信じられない。
ニュースで彼が連行されていく姿。後部座席に座っている姿が僕には受け入れられない。
彼が座るべき場所は車の後部座席ではない。座椅子だ。

なぜこんなことになってしまったのか。誰かが気がついて、優しく手を差し伸べることはできなかったのか。
遠い地から細々と応援している僕には、「なぜ」と考えることしかできない。
そして考えるたびに悲しい気持ちになる。

芸能活動はもう終わりだろう。再び「キングオブコメディ」が見れることはないと思っている。
復帰を願っているファンもいると思うし、ファンはその立場であるべきだと思う。
しかし僕はその立場には立てない。仮に彼がまた戻ってきたとしても、僕はもう笑えないと思う。
そして、彼ももう笑わせる事ができないと思う。


東日本大震災直後のニコキン。彼は「笑いを届けることで何かできないか」といった趣旨の発言をしていた。
笑いを求めること、笑いを届けることに関しては、とにかく真面目で、真剣な人なのだ。
だからこそ、笑いのカケラもない。自分の欲求を満たす為だけの行為に溺れていたのは悲しい。

ただ、彼が自分の罪を反省し、しっかりと更生してくれることを祈るのみである。

終わり。






















こんなに内容のない拙い文章を最後まで読んでくれている方はいないとは思いますが、チラシの裏にでも書いた独り言といった感じに受け取ってください。
ちなみに、「ニコキン」というのは隔週木曜日にニコニコ動画で配信されているキングオブコメディのレギュラー番組のことです。

ありがとうございました。