仙台レディース、初の全体練習 | 浜のおじさんの野球を40代過ぎてから覚えるブログ。野球とは楽しく、にぎやかに見るものだ。

仙台レディース、初の全体練習

東京電力福島第1原発事故を受けて活動休止となった東京電力女子サッカー部マリーゼを継承して発足した新チーム、ベガルタ仙台レディースが2日、仙台市泉区の泉パークタウンサッカー場で発足後初の全体練習を行った。この日の仙台市内は約7センチの積雪。メモリアルのスタートは、ピッチ上の雪かきからとなった。東北地方の厳しい冬を痛感しながらも、サッカーができる環境に気持ちも新た。約1時間半、精力的に体を動かした。
サッカーよりも先に、やらなければならない仕事がある。それが、みちのくで闘う選手の宿命でもある。発足後初の全体練習。レディースを待っていたのは、一面銀色に染まったピッチだった。
開始1時間半前で、すでに練習場に姿をみせていたDF下小鶴(しもこずる)綾主将(29)、FW井手上(いでうえ)麻子(24)、MF小野瞳(23)の3人は、まず雪かきからのスタートとなった。
メモリアルの発進は華麗な足さばきではなく、腰や腕に負担のかかる地道な作業となったが、「雪のなかを走るのは辛いので、ちょっとでも走りやすいように…。(これまで)こんなサラサラの雪はみたことがありません。テンションは上がっています」。元日本女子代表の主人生で初めて経験する練習前の雪かきに興奮を隠せない。
この日、仙台市内は約7センチの積雪。おりしも、日本海側を中心とした記録的な大雪で、被害者が続出。その余波が、レディースにも降りかかった。
だが、サッカーができる感激と情熱は、積もった雪を溶かしていく。雪かきでつくった10メートル四方のスペースを2カ所つくり、練習を始めた。ランニング、ストレッチ、パス回しの後に雪上でのミニゲーム。元気いっぱいの掛け声が、ピッチに響きわたった。
率先して雪かきを行った選手について、千葉泰幸監督(40)は「雪が好きなんじゃないですか。普段から雪と接している選手はいないから」と笑顔で感謝。発足前の1月17日から自主練習を開始しているが、気持ちを新たにした。