【横】筒香“今季1号”恩師の前で進化の左中間弾 | 浜のおじさんの野球を40代過ぎてから覚えるブログ。野球とは楽しく、にぎやかに見るものだ。

【横】筒香“今季1号”恩師の前で進化の左中間弾

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 ◇練習試合 横浜4-2韓国SK(2011年2月24日 宜野湾)
 恩師の前で進化した姿を見せた。横浜の2年目・筒香は堂々とダイヤモンドを回った。韓国・SKとの練習試合。2回、先頭打者で打席に入ると、1ボール1ストライクから元巨人のグローバーの138キロの外角直球を逆らわずに流した。左中間への今季実戦初アーチ。「ホームランを期待されているので、打ちたい思いはありました。これからも自分のペースでやっていきたい」と満足そうに振り返った。
 「芯に当たれば逆方向でも飛んでいく」。筒香にとっては、中堅から左方向に運んだことに意味があった。高卒1年目の昨季は2軍で26本塁打し、1軍でも10月7日の阪神戦(横浜)でプロ初安打初アーチを放った。だが、開幕から1軍が期待される今季は投手のレベルも格段に上がる。鋭い変化球にいかに対応するか。打撃により幅を持たせるために、キャンプの打撃練習では軸回転を意識。重心を後ろに残し、左中間方向へ打つことを繰り返した。「軸で回れた感じはあった」。手応えを感じた一発だった。
 相手ベンチには、今季からSKの打撃コーチを務める田代前横浜2軍監督がいた。昨季、打席で上体が投手方向に突っ込むクセが目立っていた筒香を1年間指導してきた。教え子の成長に「いったねー一発。大したもんだ。グリップを少し高くしたな。ずっと気になっていたよ」と、敵味方を忘れて目尻を下げた。
 待望の本塁打が飛び出したが、開幕スタメンへの道のりは険しい。一塁にはハーパー、三塁には村田がいる。尾花監督から「定位置を奪いとってもらいたい」とハッパをかけられた19歳の若き大砲は「この一発でリズムに乗れる気もする」と力強くうなずいた。