最近、年齢のせいか、「おめでたい席」にでるより、「悲しい席」にうかがうことが多くなってしまいました。

ほんと、やーねー。ガーン


ですが、つい先日、旦那が久々結婚式に出席させていただくことに。。。


旦那が撮ってきた披露宴での幸せそうな二人の写真をでみて、昔を懐かしく思い出しました。


私達夫婦の仲人をしていただいた方からは、結婚のお祝いに・・・・と額をいただいたんですよ。

はー、もう10何年も昔の話ですが。。。


素敵な詩なので、みなさんにもご紹介しますね。


『祝婚歌』 吉野 弘
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい

        ・第六詩集(詩画集)「風に吹かれて」
        ・おしゃべりポエム 風の記憶 著書吉野弘
        ・続・吉野弘詩集 収録作品


この詩のコメントひとつひとつが、ひと年とることで、妙に心に響いちゃうんですよね。

そう思いませんか?