キャラメルボックスの人気者かつ実力派の2人、岡田達也さんと岡田さつきさんのリーディング公演「LOVE~あなたに逢いたい」を観て来た。

スタジオニンバスという、キャラメルの稽古場での公演。
もちろんセットも何もなく、観客も限られた人数という中での朗読劇。
これがとっても素敵だったのだー。

脚本は、20年くらい前のフジテレビの番組でリーディング用に書かれたもので、いくつかあるショートストーリーの中から選ばれた2本立て。

まずは「二人の法則」。
病院で出会った小学4年生の少年と少女。
時に途切れ途切れになりながらも20年以上続いて行く、2人の手紙のやり取り。
夢を見たり、挫折したり、恋をしたり、お別れしたり、大人になるっていろんなことがあるよね。
達也さんの美しい色っぽい声と、ももこさん(←岡田さつきさん)の年齢によってどんどん変わっていく声の変化の見事さに聞き惚れる。
「彼」の言う「万年補欠」っていう言葉が心に刺さった。ああ、私もそうだなぁ、補欠ばかりの人生だ。
だからこそ、ちょっと素敵なラストシーンが嬉しかった。

続いて、「愛のぬくもり」。
これはもう、ももこさんの朗読に心をつかまれ、揺さぶられ、涙した。すごかったぁ。
「幸せよりも大事なもの」「幸せよりも、もっともっと価値のあるもの」わぁ、こんなフレーズを耳にして泣かずにいられようか・・・。痛いよ。心が痛い。



2つのストーリーどちらもとても素敵だった。
達也さんとももこさんの台詞回しの素晴らしさを堪能。
普通のお芝居じゃなくて、リーディングだからこその感動があって、出会えてよかったなぁと心から思えるステージだった。
やっぱり達也さんの声はラブストーリーが似合うなぁ。