キャラメルボックスの舞台「ケンジ先生」を観に行って来た。


☆ストーリー☆
それは、地球の上から学校というものが姿を消してしまった時代。子供たちの教育は、すべてパソコンによって行われていた。
14歳の少女・レミは、父・母・おばあちゃんと4人暮らし。ある日、おばあちゃんが街の古道具屋でアンドロイドを買ってくる。それは100年前に作られた、理科の先生。名前はケンジ1998。
(公式サイトより転載)



初演再演は(観てないけど)子供向けの音楽劇というイメージだったけれど、今回の舞台はストレートプレイになっていた。
少女レミの物語よりも、レミの友人の姉であり有名な歌手であるトシコの物語のほうが強く心に残る。
トシコ役のじっきーが、はっとするほと美しくて、彼女の心の闇が痛いくらい伝わってくる。
それを象徴するような「銀河鉄道の夜」をモチーフにしたパフォーマンス。
悲しくて美しい、夢のようないいシーンだったなぁ。

レミ役のきりちゃんは、キャラメルのヒロインらしい元気いっぱいの可愛さ。
アベジョー演じるケンジ先生、朴訥で誠実で暖かくて人間らしいアンドロイド。穏やかな口調がとってもいいなって思った。

そして、多田くん演じる古道具屋タカダさんの楽しさ。
タカダさんが歌う「風の転校生」もすごい良かった。

その曲も含め、音楽は全編ZABADAKの名曲たち。
いいなぁ、やっぱりZABADAKは。
キャラメル縛りのライブを見たくなった。
またやってくれないかな、キャラロックフェス。



物語のラストで、おばあちゃんとケンジ先生は実は・・・という場面がある。
なんてことのないやり取りなんだけれど、キャラメルの名作「広くてすてきな宇宙じゃないか」を観たことのある観客は、ああ!とうなることになる。
私は自分でもびっくりするくらい涙が出て困った。
やっぱり「広くて~」に弱いんだよなぁ。



キャラメルボックス「ケンジ先生」
9月25日まで、サンシャイン劇場にてダブルキャストで上演。
キャストの組み合わせが替わるミックスキャストもあり。
http://www.caramelbox.com/