土曜日に観劇した「雨と夢のあとに」と同時上演されている「ずっと二人で歩いてきた」を観てきた。

「雨夢」のスピンオフ、5年後の物語だ。


久しぶりに大ホーームラーーン!!って感じの、好みにぴったりな舞台で嬉しくなってしまった。

大好き。



☆ストーリー☆

あれから5年。18歳になった雨。

東京で一人暮らしを始めたアパートの隣人、雅俊の部屋から懐かしいウッドベースの音が聞こえてくる。

ひょんなことから言葉を交わすようになった2人。雅俊は自分も一人暮らしだと言うけれど、雨にはそうは思えない。雅俊の部屋には誰かいるんじゃないだろうか・・・。





雅俊と兄の兄弟の物語であり、雨の可愛くちょっとせつないラブストーリーでもある。

登場人物はたった5人。

雨。雅俊。雅俊の兄、優作。雨のおさななじみ北斗(ほっくん)。雅俊の母、美栄子。


雨役は原田樹里ちゃん。

私は彼女が初舞台の頃から大好きで注目してきたけれど、本当にいい女優さん。

明るくてキラキラしていて、ああこういう女の子って素敵だなーって思いながら観ていた。

ラストシーンも可愛かったなぁ。


雅俊役の多田くん。

こんなに素敵な二枚目声の人だったっけ。

せりふ回しの素敵さに、しばしば聞き惚れてしまった。

こういうナイーブな、ちょっとあっちの世界に引きずりこまれそうな、そんな役がよく似合う人。


ほっくん役の筒井くん、美栄子役の坂口さん、そして優作役の加治将樹さん(ゲスト)の3人ともとっても魅力的で素敵だった。


劇中で、雅俊が書いた児童文学が朗読される。

”雅と優”。

雅俊と優作の子供の頃の物語だ。

これが何ともいじらしく、兄弟の愛情の深さに心打たれ、涙が止まらなかった。


愛って難しいな。



笑いあり。涙あり。

というよりも、笑いながら泣いたり、泣きながら笑ったり、っていうお芝居だった。




演劇集団キャラメルボックス「ずっと二人で歩いてきた」

東京公演はサンシャイン劇場にて8月17日(土)まで。

大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて8月24日(土)25日(日)に上演。

http://www.caramelbox.com/