次は中学二年生の生徒。
彼女は小学校一年生からの教え子。
しっかり者で,でも本当に可愛らしい彼女はピアノも頑張り屋さんです。
小学生と違って中学生になると運動部所属の彼女にとってピアノは目の上のたんこぶ的な存在になるのかも・・・と思いつつ,まだ続けてくれてます。
ただ,部活との両立は帰宅時間の関係もあり想像以上に大変な様子。
今実際に息子が中学生になり剣道部に入ってのスケジュールを見てると本当に毎日練習がありきつそうです。
その中この生徒はまだピアノも続けてすごいなぁって本当に思います。
半年くらい前に父兄から相談されレッスンを月二回にしています。
このまま回数を減らしていつの間にか消えてしまうのではないか・・・と正直不安な想いがありましたが、変わる事なく通ってくれる彼女には,誰に言われるでもなく勉強と部活とピアノとバランスを取っているのだと気付きました。
今日のレッスンの時,開口一番『合唱コンクールの伴奏,今年もする事になりました』と嬉しそうに話してくれました。
初見で弾いて聴かせてみると『う~~~ん難しそう』 と唸る彼女。
『大丈夫よ去年と全く感じの違う曲だけど,去年も頑張ってたから素敵に弾けるようになってたから,今年も大丈夫よ~~』という私に
『先生にそう言ってもらえると大丈夫な気がする。私はここへきて弾くと安心する』と言ってくれました。
一学期の成績も本当に優秀で三者面談でも『このままの調子で頑張れば希望の高校へも大丈夫』と言われたとか。
彼女が第一志望とする公立高校は,私の過去の生徒が何人も卒業していて,私と違ってなぜか勉強がよく出来る生徒が多かったのです(笑)
その生徒達は共通していて,皆なにかしらの運動部に所属していたけど,やはり部活と勉強とピアノとのバランスをうまく両立させていました。
中間や期末考査があっても休まずレッスンに来てました。
面白い事に全員同じ様にこう言いました。
『試験前や試験中だからと言ってピアノ休んだところで,その分勉強してるって事はないから,全然関係ない。だから来る』と。
両立出来る子ってそうなんだなってよく思わされました。
今また同じ台詞をこの生徒も言ってます。
巣立って行った生徒達の中にはもちろん音大へ進み音楽の人生を歩んでいる生徒もいますが,上記の生徒達は今どうしてるか。
まだほとんどが現役の大学生が多いのですが,医学部・薬学部・看護学部という方面もいるし,幼児教育の大学生もいます。
皆,自分の信念を小さい時からしっかり持っていました。
この話もしましたら『私もその高校に絶対行きたいし,プレッシャーもあるけど先生のそばにおったら大丈夫そう』と笑って言ってくれました。
今日は二回もこの生徒に泣かされそうになりました。
私は減っていく生徒に戸惑いを覚え,不安になりどうして行こうか・・・とずっと悩んでいました。
でも今日思いました。
今の4人が巣立って行くまで私も前向きに頑張ろうって
ちゃんと私の事を見てくれている生徒達に恥じない様に・・・。
そして自分自身の為にも勉強を続けて行こうと。
育てて,育てられて・・・です。