好きな食べ物BEST3 好きな食べ物


つい数日前に、
アメンバー限定記事で書いた内容 の続き。




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食育のお話をしてたんだけど、

その後も、目をうるうるっとさせながら



佐藤 剛史 さんの「すごい弁当力! 」という本を読んでます。


この本は、

「美味しく料理を作りましょう♪」みたいなレシピ集ではなくて、

料理をする意味、
そして、自分でごはんが作れる大切さ
を教えてくれてるもので、

食の現状や、日本が抱えてる社会問題にまでつながる、

そりゃもう!すごいテーマを取り上げてるんですよー。


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例えば、よく言うじゃないですか。


「一人暮らしを始めたら、嫌でも自炊するでしょー。」って。


でも今の時代は、一人暮らしを始めたところで、

コンビニやファーストフード、居酒屋などなど、

自炊せずとも、食事を済ますことができるんですよね。


一人暮らしVS実家住まいの学生さんたちを対象とした

マーケリサーチも掲載されてるけど、

現状、朝は食べない、昼は外食かお菓子を食べて、

夜は居酒屋かファーストフード、よくてコンビニ弁当やスーパーのお惣菜。

実家の人は、かろうじてそれなりのものを食べてるけど、

自分でごはんを作れるもしくは、作っているという人は

一気に少数派になってるそうです。


「いつか、その時がきたらやるだろう」といっても、

けっきょく時間に追われ、仕事に追われ、

遅く帰ってから、自分のためだけに作る気になれない、

結婚したら相手がやってくれるだろう♪くらいに、

自分のこととしてとらえてないから、いつまでも自炊にいたらないの。

(今からは共働きの時代で家事分担もあるだろうし、
女の子も料理できない子が増えてるんだから、結婚してやってもらおうってことに無理があるのかも!?)


そう・・・。


料理ができるかできないかって、

一回でも多く、自分が台所に立って、

最初から最後まで、自分のチカラで作る習慣をつけるしか

身につかないし、できるようにならないんですよね。


便利な世の中と引き換えに、
理想の食生活が失われている弊害が、いかに大きいか!?


受験のための勉強も、そりゃ大事ですよ。

でも、勉強ができても、

自分で食べるものも作れない、子どもができても育てられないんじゃ、

生活もできないし、健康な家庭って築けないですから(;^_^A


学校でも教えてくれないこと・・・


だからこそ、

大事なわが子が、これからちゃんと生きていくために、

家族が教えてあげなきゃいけないんですよね。


我が家は、

私が出勤し、子どもたちは休みになる土日祝日に、

子どもたちだけで、自炊をさせています。

本人たちは、料理をけっこう楽しめているようで、

意外なほど美味しくできる⇒喜ばれ、褒められる⇒うれしい

こんないいサイクルができあがっております。


ある意味、狙い通り?w



写りは悪いけど、


福岡で「ピンチをチャンス」にすべく、日々がんばる女子のブログ(*'v'*)-ごはん2 福岡で「ピンチをチャンス」にすべく、日々がんばる女子のブログ(*'v'*)-ごはん1



上記の写真は、昨日と今日の夕食。

子供たちの手作りなんですけど、なかなかでしょ?(*^.^*)


作る時、工夫したことや、美味しかったことなどを聞きながら、

私だけ、遅めの夕食を取るのですが、

(深く考えてなかったけど・・・)

これも立派な、コミュニケーションになっていたのかもしれません♪


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んで、話を戻しまして・・・


弁当力を広げるために、

今、日本全国に広がりつつある「弁当の日」という試みをご存知ですか?


そもそも、

2001年に香川県の小学校校長だった竹下和男さんが始められた、

「決められた日に、子どもたちが一人で弁当を作り、

それを学校に持ってて行って給食の代わりに食べる」という日のことで、


「子どもがだれの力も借りずひとりで弁当を作る」

ことで、

・料理ができるようになる

(一人暮らしを始めたときに、外食に頼ることなく自炊できたり、
親になったときに子どもに手作りの料理を与えたり、教えてあげることができる、
忙しい時間内で、いかにうまい時間配分で作れるか効率を考えるようになるなど)

・家族の会話が増える

(作り方を習う、出来てからの会話など)

・食べ物への感謝の心が生まれる

(食事を準備することがいかに大変かを知ることで、食べ物への感謝の心が生まれ、
好き嫌いも減り、地元産の野菜を使うことで、地元への関心が生まれ、環境への関心が生まれる.など)



そんな効果をもたらしているそうです。


って、

本のエピソードを書き出すときりがないので、

弁当の日を提唱してきた、

竹田校長の「卒業生へ贈る詩」を抜粋して終わりたいと思います!


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◎タイトル「弁当を作る」


あなたたちは、
「弁当の日」を二年間経験した最初の卒業生です。

「親はけして手伝わないで下さい」
で始めた弁当の日でしたが、どうでしたか?


食事を作ることの大変さがわかり、
家族をありがたく思った人は優しい人です。

手順よく出来た人は、
給料をもらえる仕事に就いたときにも、仕事の段取りがいい人です。

食材が揃わなかったり、
調理を失敗した時に献立の変更が出来た人は、工夫できる人です。

友だちや家族の調理の様子を見て、
技を一つでも盗めた人は、自ら学ぶ人です。

こまやかな味の違いに、
調味料や隠し味を見抜いた人は、自分の感性を磨ける人です。

旬の野菜や魚の、
色彩・香り・触感・味わいを楽しめた人は、心豊かな人です。

一粒の米・一個の白菜・一本の大根の中にも、
命を感じた人は、思いやりがある人です。

スーパーの棚に並んだ食材の、
値段や賞味期限や原材料や産地を確認できた人は、賢い人です。

食材が弁当箱に収まるまでの道のりに、
たくさんの働く人を思い描けた人は、想像力のある人です。

自分の弁当を「おいしい」と感じ、「うれしい」と思った人は、
幸せな人生が送れる人です。

シャケの切り身に、
生きていた姿を想像して「ごめん」が言えた人は、情け深い人です。

登下校の道すがら、
稲や野菜が育っていくのを嬉しく感じた人は、いつくしむ心のある人です。

「あるもので作る」「できたものを食べる」ことができた人は、
たくましい人です。

弁当の日で仲間が増えた人、
友だちを見直した人は、人とともに生きていける人です。

調理をしながら、トレイやパックのごみの多さに驚いた人は、
社会をよくしていける人です。

中国野菜の値段の安さを不思議に思った人は、
世界を良くしていける人です。

自分が作った料理を、
喜んで食べる家族を見るのが好きな人は、人に好かれる人です。

家族が手伝ってくれそうになるのを、
断れた人は、独り立ちしていく力がある人です。

いただきます、ごちそうさまが言えた人は、
感謝の気持ちを忘れない人です。

家族が揃って食事をすることを楽しいと感じた人は、
家族の愛に包まれた人です。


滝宮小学校の先生たちは、
こんな人に成長して欲しくって、二年間取り組んできました。

おめでとう。

これであなたたちは、「弁当の日」を立派に卒業できました。


“弁当の日”がやってきた より抜粋)


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どうです?


こどもや家族に対して、
こんな目線で評価できたことってありますか?


ごはんって、

ただおなかがいっぱいになればいいもんじゃなくて、

かといって、

完璧なものじゃなきゃだめってものでもなくて、


もっとあったかい、いいもの・・・

そして、すごく大事なことのような気がしてきませんか?


手作りのごはんを、3食用意してもらうという、

当たり前のようなことだって、

忙しい時間を割き、面倒でもしてあげるのは、

家族への思いや、愛情がないとできないことなんですよね。


それをしてもらえた子は、

きっと自分が、いかに愛されていて、

必要とされる存在なんだと実感できると思うし、

それはイコール、

自分を大切にできること(自己肯定)にもつながるものかもしれません(^ε^)



さあさあ!


誰かのために
ご飯を作ってあげたくなりませんでした!?


もしくは、

たまには、自炊でもしてみよっかなー

って気持ちになってる人はいないかしら?!(;^_^A



久々に語らせていただいたけど・・・


とにかく、

いい人生を送りたかったら、食を見直すところから始めましょう♪



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