FIFAランキングがいかにあてにならないか…
FIFAランキングというものをFIFA(国際サッカー連盟)が発表しているわけだが、そのFIFAランクがいかにあてにならないか。
いや、もといいかにあてにならなかったか
FIFAが今回その点を踏まえて、2006年7月ランキングよりFIFAランクの計算方式を変更したのだ。
あまり詳しいことは難しいので詳述しませんが、変更された内容は以下に。
以前までの計算方式を詳しく知りたい方はこちら→「Jcalcio」FIFAランキング一口メモ
・対象となる試合を過去8年から4年に変更。
・試合数など地域別の特性、試合の重要性、対戦国の実力等を考慮に入れる。
→これまでも計算に入れられていたその他の要因(試合結果、試合の重要性、対戦相手の強さ、地域の強さ、考慮される試合数)全てにおいて、実験及び分析がなされ、判断基準となる幾つかの要素については完全に改訂された。実際に、前回使用されていた要素のうち2つ(獲得ゴール数・ホームの有利さ)は、ランキングには全く影響しなくなった。
FIFAランキングがいかにあてにならなかったか、その例を先日閉幕したばかりの2006年のW杯で挙げよう。
初出場のガーナ(FIFAランク48位・前月時点)がアメリカ(FIFAランク5位・前月時点)を破った。
日本(FIFAランク18位・前月時点)がW杯前の勢いをつける最終調整試合の位置づけにしていたマルタ(FIFAランク125位・前月時点)に対し、1点しか取れなかった。
そしてガーナ(FIFAランク48位・前月時点)が決勝トーナメント進出、それに対してチェコ(FIFAランク2位・前月時点)が1次リーグ敗退。
FIFAランクがいかにあてにならなかったか一目瞭然であろう。
そもそもこれだけの国々をランキングという形で各国の実力を表すこと自体に無理はあるのだろうけど、非常に注目度の高いFIFAランキングだから各国の実力を一番ふさわしく表せるランキングにしてほしいと思う。
試合結果がFIFAランキング通りにならない場合がある一つに対戦相手ごとの相性があることが挙げられる。
これが非常に興味深く、取り上げようと思ったのだが、一つにイングランドとスウェーデンがある。
イングランドVSスウェーデンというカードは2006年のW杯でもあった。
これはもはやジンクスとして語られている。
38年間、サッカーの母国イングランドがスウェーデンに勝ち星をあげられていないのだから、もっともだろう。
他にも様々なジンクスがあって、検索かけるとたくさん出てくる。
ジンクスがそのような結果を生み出しているのかもしれないと思う。
最後に2006年7月ランキングでの日本は49位になった。
これが高いか低いかは議論が分かれるところだろうと思う。
W杯以前は18位。ただこれは高すぎたのではないだろうか。
31ランクダウンということになるが、これでやっと妥当なランクと言えるところだろうか。
妥当かどうかはこれからの日本代表が示してくれることだろう。
まずはこれからアジアに入ってくるオーストラリアの2006年7月ランキング33位より上を目指し、アジア王者の座を取り返してもらいたい。
まぁ何はともあれ、これまでのFIFAランキングよりは現実に近づいたのでは…