キクスイSA工法 下地補修 養生 テスト施工
本日から菊水化学工業さんの作業となります。
私は朝夕の1日2回（来れる時は昼休みも確認）の現場確認と打ち合わせとなりますので、これからは多少記録が少なくなります。
AM8：30 O様邸到着。
約束の時間に菊水化学工業さんが来ない・・・
と言うか言っていなかったのかな・・・
と悩みながらとりあえず待ってみます。
AM8：45 メーカー担当に連絡
もうすぐ着くとの事。
AM9：00 業者到着。
遅れた理由を聞けば北九州から着ているみたい。
遠方から着ているみたいなので、まあ多少は仕方の無いことかもしれませんね・・・。
とりあえず気を取り直してこれからの打ち合わせと、現場の引継ぎを行います。
本日の予定はキクスイSA工法の仕上げの色を確認するためのテスト施工と、養生、下地補修の予定です。
ひと通り打ち合わせ後、下地補修の状況写真だけ撮っておきます。
このような下地の悪い箇所を、
カチオンフィラーで補修。
補修後。
ここで一旦話は変わりますが、
今回、キクスイSA工法に決まったのですが、当初、O様からのお問い合わせの内容は、エスケー化研のセラミクリートでの工法でした。
セラミクリート工法とはカラークリヤー（色付のクリヤー）で、コンクリート全体に色を付けて全体を仕上げていく工法になりまして、新築時や下地の状態や汚れがあまり無いような場合でしたら、比較的綺麗に仕上がるのですが、一般的に改修工事や、今回のO様邸の様な状態の場合でしたら、綺麗に仕上げる事が困難になります。
カタログ上には非常に綺麗になっている写真が見られますが、恐らくそのレベルまでセラミクリート工法で仕上げていく事はかなりの技術が要るのでは無いかと思います。
実際に、私はセラミクリートでは塗ることは出来ても、カタログの様に仕上げることは出来ない。
と、当初O様にはお話をしていまして、試しにテスト施工をした箇所があります。
テスト施工時にメーカーも同伴の上、すべてメーカーの指示の通り行った箇所がこちらです。
中央梁部分（テープ写真左側）になります。
塗布量計算の上、カップガンで3回吹付。
（その時の仕上りの写真は撮っていませんでした。）
うっすらとしか色が付かなかった為、その後メーカーの担当者がローラーで塗装。
拡大です。
このような感じに仕上がっています。
この状態でも当初よりは十分綺麗に見えるのですが、どうしても塗った感がわかってしまい、コンクリートの本来の質感が損なわれているように見えてしまいます。
しかし、カタログ上での参考写真はコンクリートそのものに仕上がっていますので、恐らく出来ない事は無いのであろうと思いますが、セラミクリートでそれをするための技術が私には無く（新築工事の場合ではアクリルエマルションでは経験もあり、仕上りもある程度は可能です）
また、メーカーの担当者も同様に仕上げることは困難な程の技術を要するようです。
また、下地補修を行えば、その箇所のコンクリート色での色あ合わせも必要となってきますので、非常に難易度が上がってきます。
そのような経緯がありまして、当初のカラークリヤーで下地をぼかすセラミクリート工法ではなく、コンクリートの模様を新たに書いていくキクスイSA工法を今回O様に提案をしております。
また、セラミクリートでの仕上りとキクスイSA工法での仕上りを見比べるために、数現場ずつ実際の現場を見に行きまして、最終的に今回のキクスイSA工法に決定となりました。
このような経緯がありますので、菊水化学工業さんにはバッチリとした仕上げをお願いします！
逸れた話を戻します（汗）。
後は菊水化学工業さんに任せまして、一旦O様邸を離れまして、他の業務を行います。
～～ 13：00過ぎ 再度到着 ～～
養生関係が進んでいるようです。
下地補修の方はこのような状態です。
ある程度大々的に行うものかと思っていましたが、この程度なのかと少しビックリ。
ひとまず、また夕方に戻って来ることを告げ、再度O様邸を離れます。
～～ 夕方 17：00過ぎ到着 ～～
少し前、菊水化学工業さんとは電話で作業内容の確認をしておりましたが、現場に到着した時に入れ違いで帰社されたようです。
現場の進行状況はと言いますと、昼過ぎから下地処理は大して変わらず。
養生が終了といったところです。
テスト施工の箇所は仕上がっており、2色（濃淡）の仕上りで出来上がっているようです。
（撮り忘れていますので、写真は後日撮ってアップします）
今晩O様にテスト施工を箇所を見てもらいまして、決まり次第、明日から引き続き菊水化学工業さんに作業を進めて貰う予定で、本日の工事日記は終了です。