大牟田市 S様邸 ALCパネル・屋上防水 改修工事 7月23日 | ナカヤマ彩工の塗装工事日記

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福岡県福岡市の塗装職人、ナカヤマ彩工が日々の塗り替え工事の記録を詳しくお伝えします。プロが読んでも勉強になる記事を目指します!

平成23年7月23日(土) 作業人員 3名 『累計 11人工』
シーリング打替、下地補修


本日は先日の分と合わせまして2日分まとめての更新です。

の、予定でしたが、2日分まとめましたら写真が何と50枚以上に・・・
あまりにも多すぎるのでやはり2回に分けることにしました。
シーリング打替を1回分、下地補修を1回分の2パターンで更新しようと思います。

今回は、「シーリング打替編」です。

前回確認しましたこのようなシーリングを今回撤去しまして、新たに打替える作業を行います。
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まず既存のシーリングをカッターで切り込みを入れまして、
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撤去をしていきます。
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撤去したシーリングはこのように、既存のシーリングとバックアップ材という2つに分かれます。
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バックアップ材の役割はといいますと、ALCパネルのような場合外壁材(ALCパネル)とサッシの折り合い部は空洞となっており。その様な箇所にシーリング材を充填する際は、そのままの状態でシーリングを行うと隙間は空洞になっている為に、何時まで経っても埋める事が出来ません。
その際、このバックアップ材を隙間に入れておくことで、内部に入っていくシーリング材をそのバックアップ材で止め必要以上に内部に入ることを防ぎ、シーリングを行うことが出来るようにするという役割があります。
この撤去したバックアップ材ですが、基本的には先に説明しました通り内部に入っていく材料を止めるだけの役割しかありませんので、既存のシーリング材から剥がした後は、また再度同じ箇所に入れ込みます。

シーリングの撤去状況です。
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サッシ下回りも撤去済。
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この箇所のシーリング材も、
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サッシ廻りのシーリングを撤去する際に、一緒に撤去しておきます。
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この2日間2名1組で作業を行っているシーリング屋さんですが、2名でシーリングの撤去をある程度すませますと、1名はシーリング材の充填に廻っています。
役割分担が決まっているようです。
道理で何時も捌けている訳ですね・・・
私達もシーリングを行ったりはするのですが、この御二方のようには行きません。
倍は掛ります。時間も手間も・・・

その様な話はいいとしまして、(じゃあ書くなと言われそうですが・・・ ^^;)
シーリング撤去後、隙間内の清掃が終わりましたら、プライマーの塗布です。
プライマーは必ずシーリングには必要なものになります。
このプライマーでシーリング材の密着力が決まることになりますので、必ず忘れずに塗布する事が大事です。
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今回も前回Y様邸同様、尾畑氏です。「通称 おばっちゃん」

この時に目地も一緒にプライマーを塗っておきます。
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目地に限りましては撤去は無しで、この目地内にシーリング材を打ち被せる(増し打ち)方法をとっています。
基本的には撤去し打ち直すことが多いシーリング工事ですが、今回の様なALCパネルの場合は目地に十分にシーリングを打つ事が出来るスペースが残っています。
「参考図」
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このような理由からALCパネルの目地は打ち被せ(増し打ち)を行う事が可能となります。
サッシ廻り等は既存のシーリングがある状態では、このスペースが確保することが出来ませんので、既存のシーリングを撤去し、再度シーリングが出来るようにするスペースを確保することとなります。
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プライマーが乾燥しましたら、シーリング材の充填です。
サッシ廻り
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ALC目地
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後はヘラで押えて圧着させまして、
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完了となります。
サッシ廻り
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ALC目地
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最後にサッシ廻りの化粧仕上げのシーリングの説明です。
化粧仕上げの箇所はこの部分です。
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この箇所はシーリング材の上に塗装しない為、表面に塗装のコーティングがなくても廻りの環境に耐えうる性質の材料を使用しています。
使用している材料は変成シリコンシーリング材というものになります。

以上でシーリング打替の工事は終了となります。

最後に使用したシーリング材の紹介です。

まずALCパネル目地、サッシ廻りのシーリング材
サンスター技研
ペンギンシール PU9000typeNB 
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このシーリング材の上に塗装をしても、後にブリードという現象を起こさないノンブリードタイプのウレタンシーリング材になります。

ブリードとは ・・・ コチラ

サッシ化粧仕上げ部シーリング材
サンスター技研
ペンギンシール MS2500
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こちらは変性シリコンシーリング材なります。
このシーリング材の上に塗装をすることは出来るのですが、先のウレタンシーリング材とは違い、後にブリードという現象を引き起こすシーリング材です。
しかしながら、このシーリング材単体で使用することが出来(ウレタンシーリング材は表面に塗膜のコーティングが必要)
グレード的にはウレタンシーリング材の上位にあたります。
このシーリング材の上に塗装をする場合は、ブリード処理を行えば後に発生するブリードという現象を抑えることが出来ます。