『コンテイジョン』
TOHOシネマズの会員は5回観ると次回無料だと思い込んでいたら、いつの間にか6回になっていたんですね。…いつから? あれれ…ってことで、引っ込みがつかなくなってそれほど熱望してたわけじゃなく観てしまいました。ごめんね、こんな表現しちゃってソダーバーグ!
『ガールフレンド・エクスペリエンス』とか大好きだったし、基本的に好きよソダーバーグ…
で、ちょっと前に観たのだけど、なかなか感想を書けなくて…(実はそういう書かずじまいの鑑賞もけっこう多かったりする)しかもこれを観て以来どうも体調がすぐれなくて…何か感染しちゃったのかしらん
(なぜか今回珍しく絵文字を使いたくなる…)
何と言うか、オールスターキャストなんだけれど全体的にクールな感じでサクサク進んで行く。ところがどっこい、起こっていることはとてもとても恐ろしいのだ。
Contagion
監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロー、ケイト・ウィンスレット…
2011年/105分/アメリカ
ウイルス感染の恐怖を描いたパニック映画ってことで、出張帰りのグウィネス・パルトロウがバッタリ亡くなるところから始まり(その後トンデモな解剖シーンが…)、次々と感染が急拡大するのであります。…日本でも。
ただ、日本は感染後の進捗状況がほとんど追われないので、きちんと列に並ぶ大人しい様ではなく、スーパーマーケットで買い占めを通り越して暴動になっているバイオレンスな荒廃した街ばかり映し出される。
わっ、ビックリした!こんな大きい写真出すなよ!って感じのマット・デイモンはグウィネスの夫役。何だかもっさりしてて本当にその辺にいそうなおっさんぶりで悲哀に溢れている。この他、ケイト・ウィンスレットも「あ、いるいる」って感じの調査員の出で立ちで、現場の恐怖や不安を見事に演じている。
スターたちの自然な演技のせいで(あるいはソダーバーグがスターをスターらしく扱わないせいか)、むごたらしい大惨事が起きているというのにスタイリッシュな印象さえ受けるほどだ。
でも、どんな人でも死ぬ時はあっさりと死んでいくのだ…と思うと、一瞬寒々しい気持ちになるのを否めない。否めないけど、そうなのだ。
中でも、ジュード・ロウはとりわけ現代的な役どころ。フリー・ジャーナリストというかブロガーの立場から、緊迫した非常事態において彼なりに情報発信し続けるのだが、途中で彼なりの演出が入ってくることで、そもそも何が正しいのか見極めるのが困難な状況をさらに混乱させることになる。
が、何が正しいのか/間違っているのか、何が良いのか/悪いのか、という問題は単純に割り出せるものではない。立場によっても違ってくる。
映画での彼の描かれ方は微妙ではあるが、もしかしたら、このような非常な世界をサヴァイヴできる一般人がいるとしたら、彼のようなスタンスに近い人物なのではないか?と思わされたりもする。正しいとか間違っているとか、好き嫌いとかでもなく…
そうでなければ、たまたま運が良いか、コネがあるか…になってくるわけで、それらがなければあっさりと無造作に死んでいくしかないのである。
『ガールフレンド・エクスペリエンス』とか大好きだったし、基本的に好きよソダーバーグ…
で、ちょっと前に観たのだけど、なかなか感想を書けなくて…(実はそういう書かずじまいの鑑賞もけっこう多かったりする)しかもこれを観て以来どうも体調がすぐれなくて…何か感染しちゃったのかしらん
(なぜか今回珍しく絵文字を使いたくなる…)
何と言うか、オールスターキャストなんだけれど全体的にクールな感じでサクサク進んで行く。ところがどっこい、起こっていることはとてもとても恐ろしいのだ。
Contagion
監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロー、ケイト・ウィンスレット…
2011年/105分/アメリカ
ウイルス感染の恐怖を描いたパニック映画ってことで、出張帰りのグウィネス・パルトロウがバッタリ亡くなるところから始まり(その後トンデモな解剖シーンが…)、次々と感染が急拡大するのであります。…日本でも。
ただ、日本は感染後の進捗状況がほとんど追われないので、きちんと列に並ぶ大人しい様ではなく、スーパーマーケットで買い占めを通り越して暴動になっているバイオレンスな荒廃した街ばかり映し出される。
わっ、ビックリした!こんな大きい写真出すなよ!って感じのマット・デイモンはグウィネスの夫役。何だかもっさりしてて本当にその辺にいそうなおっさんぶりで悲哀に溢れている。この他、ケイト・ウィンスレットも「あ、いるいる」って感じの調査員の出で立ちで、現場の恐怖や不安を見事に演じている。
スターたちの自然な演技のせいで(あるいはソダーバーグがスターをスターらしく扱わないせいか)、むごたらしい大惨事が起きているというのにスタイリッシュな印象さえ受けるほどだ。
でも、どんな人でも死ぬ時はあっさりと死んでいくのだ…と思うと、一瞬寒々しい気持ちになるのを否めない。否めないけど、そうなのだ。
中でも、ジュード・ロウはとりわけ現代的な役どころ。フリー・ジャーナリストというかブロガーの立場から、緊迫した非常事態において彼なりに情報発信し続けるのだが、途中で彼なりの演出が入ってくることで、そもそも何が正しいのか見極めるのが困難な状況をさらに混乱させることになる。
が、何が正しいのか/間違っているのか、何が良いのか/悪いのか、という問題は単純に割り出せるものではない。立場によっても違ってくる。
映画での彼の描かれ方は微妙ではあるが、もしかしたら、このような非常な世界をサヴァイヴできる一般人がいるとしたら、彼のようなスタンスに近い人物なのではないか?と思わされたりもする。正しいとか間違っているとか、好き嫌いとかでもなく…
そうでなければ、たまたま運が良いか、コネがあるか…になってくるわけで、それらがなければあっさりと無造作に死んでいくしかないのである。