監督・・・『ファティ・アキン』
出演・・・『バーキ・ダヴラク』『ハンナ・シグラ』『ヌルセル・キョセ』
『トゥンジェル・クルティズ』『ヌルギュル・イェシルチャイ』
『パトリシア・ジオクロースカ』
<ストーリー>
一人暮らしの老人アリ(トゥンジェル・クルティズ)は、
トルコ人娼婦のイェテル(ヌルセル・キョセ)と一緒に暮らし始める。
彼女はアリの息子ネジャット(バーキ・ダヴラク)に、
娼婦になった理由やトルコに残した一人娘のことを話すが、
ある日アリとの口論から死んでしまう。
トルコへ渡ったネジャットは、
イェテルの娘(ヌルギュル・イェシルチャイ)を捜すことにする。
ゆるすこと、愛すること。
運命をあるがままに受け入れて、
ベルリンで金熊賞カンヌで脚本賞受賞のこの作品、
とても気になっていたので観てきました!
良い意味でなんとも不思議な作品でした。
ドイツとトルコ、2000kmに渡ってすれ違う3組の親子の物語。
まずはドイツ、ブレーメンに住んでいるトルコ人の老人と
ハンブルクで大学教師をしている息子の物語から始まる。
この老人、精力が有り余っているのか
トルコ人の娼婦に
「金を払うから一緒に暮らさないか?
条件は一緒に住んで、S●Xさせてくれるだけでいい」
と、申し出る。
どんだけよかったんですかね?
娼婦も最初は乗り気ではなかったが、
結局OKし一緒に住むことになるんだけど、
ここから悲劇は始まってしまうんですよね~。
この娼婦とトルコのイスタンブールで
反政府運動に関わっている娘。
そして、ハンブルグで大学に通っている
ドイツ人の女子大生とその母親。
この三組の親子が
娼婦の死をきっかけに
複雑に絡み合っていく。
この絡み具合がすごくよかったです
娘の死を受け止め
娘の望みだったことを自ら実行する母親。
あの状況で彼女を「赦すこと」ができた母親の温かい心に
泣きました・・・
彼女の演技は、
ラストは・・・・
ちょっと???的な終りで
正直、もうひと捻りほしかったね。
でもまぁ、見て損はない作品だと思います。