代謝は酵素のたまもの(生命活動は酵素のたまもの)

 

私たちは代謝とよばれる様々化学反応で生命を維持している。2007年の日経サイエンスに6800万年前の恐竜のコラーゲンが見つかったという記事がのっていた。

日経サイエンス20078月号より

遺伝子を調べるとカエル、ニワトリ、サンショウウオなどの遺伝子と共通点があることがわかった。つまりコラーゲンというたんぱくが遺伝子を取り出せるレベルで6800万年の時間を経て分解されずに残っているということである。

 体内にはこのコラーゲンを分解する「コラゲナーゼ」という酵素がある。コラーゲンをこのコラゲナーゼに浸せば数分のうちに分解されてしまう。

このことは水分・温度などの条件さえ満たせば6800万年という途方もない時間もつコラーゲンが数分で分解されるということを比の関係で表現すると約1兆倍(1012)となる。

ほぼ我々の生きているスケールからすれば有り・無しの差である。つまり酵素は反応を進めるというような生易しいレベルではなく、ありえない反応をおこし代謝を先に進めているのである。

コラゲナーゼと同じような酵素は人には約3000種類ありそれらはタンパクからなる。そしてその酵素の活性を飛躍的に進めるのはビタミン・ミネラルで特にビタミンB群である。

このことから体内の代謝を考慮する時にはこのたんぱくとビタミンB群を考慮すればある程度の代謝は良くなるのである。

 ちまたで売られている「なになに酵素」と呼ばれるものはそのほとんどが消化酵素や発酵食品で腸内細菌や消化能力を向上させるものに役に立っているのであろう。つまり体内の自前の酵素とは全く別物であることを明記すべきであろう。

 ここでもう一度いう!! 私たちの生命活動は酵素によって反応系を進めることによっておこなわれており、酵素はタンパクでその補酵素はビタミン・ミネラルである。

このことはすべての疾病を治す基礎となり正常な遺伝子によって行われる生命活動は酵素のたまものである!!!!