数年前から私をディナーショーのguestとして
呼んでくれる稲垣潤一さん

ステージの2週間くらい前に
今回ステージでコラボする曲のCDを
直々にいただいた


本来なら自分のマネージャーが私に渡してくれるので
「今回稲垣さんご本人があゆみちゃんに
 用意して下さったみたいです」と
マネージャーから聞いたとき

少し驚いた


早速、受け取ったCDを聴いた
前回アンコールでクリスマスキャロルを一緒に歌った時の音源だった


せっかくのクリスマスキャロルを私の低音で邪魔しているなぁ。。。

第一印象はそれだった


そう思った瞬間私は
「クリスマスキャロル、簡単なハモで良ければやらせて下さい!」
と稲垣さんにメールを送っていた


コーラスなんてやってもらうことはあっても
ほとんどやった事がない
自分の作品ならまだしも人様のコーラスなんて・・・


メールを送った瞬間少し後悔した


でも何とかしたかった


せっかくguestに呼んでもらっているのにおざなりの感じが嫌だった

稲垣さんがステージでもっと素敵に見えるように
花を添えれる私でいたかった


「そのアイデアはとても嬉しい」とすぐに返事をいただけた


次の日私のPCに資料が送られて来た

その日から寝ても覚めても生活の端々に
クリスマスキャロルが登場するようになった

おまけに夢にまで登場するのだ

稲垣さんの独特の歌に引き寄せられてなかなか上手くハモれない

やっと出来たかなと部屋のスピーカーの音量をフルボリュームにして
ステージの状態までいかなくてもなるべく近づけようと
近所からのクレームを覚悟で音を出して歌った

が…やはり上手くいかない

来る日も来る日もあらゆる場所で口ずさんでは
自己嫌悪に落ち入り・・・の繰り返しだった


本番まであと2日
知人の書道家が毎年行っている“祭りばやし”という展覧会で
の作品“ひまわり”を書いてくれたと聞き
友達数名と一緒に見に行った

帰る電車の中で

私は発見した


クリスマスキャロルのいいハモり方を

「そうかこうすれば良いんだ!
私は嬉しさのあまり
ホームの階段を転げ落ちんばかりに駆け下りた
は軽やかだった


どこかで試したい

でもここは駅の改札…

それでも仲間との食事は断れず
心の片隅に試したい気持ちを抱いて食事を楽しんだ


家にたどり着いたのは夜の11時


ニンマリと私は携帯に録音されている
クリスマスキャロルのボタンをクリックした


クリスマスキャロルが流れる頃には~
と時間も何もおかまい無しに稲垣さんの歌に合わせ歌った


上手くいった


まぐれだといけないのでもう一度


まぐれではなかった


こうなるとステージの衣装や旅の用意まで調子良く流れ
鼻歌を歌いながら1日が終わった


次の日、仙台行きの新幹線に乗りながらこのブログを書き始めた…

この後のストーリーはどうなるかわからなかったが
何故か心地良くドキドキしていた

現地に到着して軽く食事をとり
リハーサルが始まった

稲垣潤一さんがスタッフに
「今日のguestの中村あゆみさんです」と紹介してくれた


稲垣さんのリハーサル
私のリハーサル
そして稲垣さんのリハーサル
と言う具合に無駄なく淡々と過ぎていった

そしていよいよの時が来た

「あゆみちゃん、クリスマスキャロルを最後に一緒に合わせてみようか」
と稲垣さんがマイクを通して放った言葉が会場に響いた…

いや私には響いて聞こえた


「はい!お願いします」と私は応え


PAさんからマイクを渡され
私はステージに上がった







dear潤一様

ピッチが心地良く歌を正確に歌う兄貴の邪魔をしないよう必死でした笑
だけどとても勉強になり
そしてとても楽しい瞬間でした
癖になりそうです笑

また、何か役に立てそうな時があったらいつでもお声をかけて下さい

ありがとうございましたm(_ _)m