馬の寿命
私もどんな動物も好きですが、動物を分類する時に『飼える動物』と『飼えない動物』(又は飼ってはいけない動物)と分けて考える事にしています。
飼える動物はペットや家畜の事ですし、飼えない動物とは野生動物のことです。
人は長い歴史の中で、多くの動物とかかわって来ました。家畜は生活を豊かにする為に役立って来ましたし、ペットは人の心を豊かにするために役立ってきました。
犬や猫は人のパートナーですし、牛や豚は経済動物です。
余談ですが、私がペットと考えるのはスキンシッフが出来る動物のことです。結婚前家の奥さんが遊びに来たときに熱帯魚の水槽に手を入れて魚と遊んでいるのを見て驚いていましたが、私にとってはあたり前のことです。
ところで乗馬はペットと家畜どちらに分類したらよいのでしょう。
私も乗馬クラブを経営している以上、経済効果を考えざるを得ないのですが、、家の20才になる練習馬は、まだまだ元気ですが、1日ワンレッスンしか使えません。もっと若い馬に変えた方が得なのは分かっていますが、会員さんもその馬を大切にしてくれますし、私もその馬を手離すつもりはありません。(そうした事が儲からない原因だと解っているのですが・・・。)
つらい話になりますが、長く乗馬クラブをやっていると、そうしたパートナーと別れなければならない時がやって来ます。年令による衰えは私達も含め動物の宿命です。
年寄り馬が1ヶ月でも1日でも元気で生きていて欲しいと思うのは人情ですが、思うようにはいきません。かつて障害馬として活躍した馬を低い障害を飛ばせてみると、昔を想い出して、ちょっと元気を取り戻したような気がします。しかし、意欲はだんだんに衰えていきます。馬のような大動物を死ぬまで飼う事は難しいのです。
しかし、そうした馬達がある日、『もう充分生きたから、もういいよ』とささやいて来るのです。
今私のクラブには25歳になるポニー1頭20才になる練習馬が3頭いますので、そう遠くないうちにまた、悲しい別れを迎えなければなりません。
一方4才のアパルーサと5才のハーフリンガー種がいます。こうした種類の馬は40才位の寿命があると聞いてますので、天寿を全うするのは彼らより私の方が先かも知れません。