東南アジアはすぐそばにいる友達だ。 | 『プロの代筆屋が暴露する心を動かす手紙やメールの書き方』「あなた」は「誰に」向けて「何を」書くべきか

『プロの代筆屋が暴露する心を動かす手紙やメールの書き方』「あなた」は「誰に」向けて「何を」書くべきか

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とても、いい旅になる。

ブログを書いている今の素直な感情だ。



関西国際空港からマニラまで約4時間飛行機に揺られると、

そこはもう日本ではなかった。



パスポートとかなり適当に記入した入国審査証を提出し、

フィリピンの地へ足を踏み入れる。



警官なのか、警備員なのか、

揃いの制服を着たおっちゃんが出口付近で陽気に笑っている。

空港の外に出る。

すこし、熱い。

2時か3時だったと思う。

深夜なのに、まだ肌寒い日本とはまったく逆の風を感じた。



肌に沁みる異質な熱気が、

生まれ育った国を離れたことを教えてくれる。



マニラで乗り換えさらにドッマゲテへ、

マニラからは約1時間のフライトでドゥマゲテに到着した。



飛行機の小さな窓から、

セスナに似た小型飛行機が何台か見えた。



余計なものは、ほとんど何もない。

というのが周囲を見渡した感想。

砂漠の荒野に突然と現れたような空港だった。



滞在先で手配していた迎えの車に乗り込む。

フィリピンドゥマゲテの街が目に飛び込んでくる。

どこかケニアにも似ている、いや、マレーシアに最も近いだろうか。

砂埃、土煙、排気ガス。

小さな原動機付自転車に、3人乗り、4人乗りする親子。

剥がれ屋根、所々穴の開いた壁。

原色の鮮やかな色で大胆にペイントされた文字が書かれている。

for sale と書かれた看板の立っている雑草だらけで荒れ果てた土地。

店の前に座りどこかを見つめる現地の人たち。



日本のすぐそばにいる東南アジア。

街はまるで違うかのように目に映る。

けれど、たぶん30年、40年前の日本はこうだったと、

なぜか想像させる。



それは、雑多という言葉が良く似合うドゥマゲテの街を見て、

懐かしさを感じずにはいられないからだ。



到着初日にして、この街にしてよかったと肌が喜んでいる。



僕は今、どこにいるかというと、ここ。

フィリピンのネグロス諸島にあるドゥマゲテという街にいる。





こうして見ると、外国にいる。

すごく他所にいる感じがする。



でも、大きな世界地図としてみると、





えっ、こんなにすぐ近くなんだ。

きっと、そう感じるはずだ。



フィリピンだけでなく、

東南アジアはすぐそばにいる友達だ。

旅に出ると、心と体を通して、生に感じられる。



情報なんてものは使い古された過去だ。

自分の足で動いて、

自分の頭と目と耳と肌を使って、

何かを見る、何かを知る、何かを感じる。



旅の初日から、偉大なる多くを学んだ。



写真は冒険の幕開けに相応しい一枚。




ドキドキとワクワクが心臓から飛び出そうだ。




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