Another 第6話 「Face to face -二人-」

一ヶ月遅れでっていうことか
転校生が来たことでその決め事は始まった
しかも机が足りない・・・

ただ、おそらく足りないときに持ってくる机は
26年前の御崎の机・・・か
おまじないには少しでも効果のありそうな
モノを使ったほうがいいからね

しかし、一体どういう理由で
居ない者になったのかは気になるところではあるな


御崎の義眼の理由は病気、か
手術を受けている最中に死にかけて
そのときはどこまでも暗い孤独
どこにもつながっていなくて・・・
まぁ、臨死体験の話はいろいろあるし
死に方によっても違うって話だけどね



親からの突然の電話
母親について聞いても何の答えもなかったけれど
気になったのは久しぶりの夜見山はって言葉
さて、どっちの記憶がただしいのやら



そして居ない者として二人で過ごして
存在を無視される以外何もない普通の日々
“現象”もおきなくて・・・

二人で図書室にいて
学校の卒業アルバムで母親の写真を見せたとき
そのときのクラスの担任が今の史書の先生で

先生から“現象”についての話を聞いて
影響の範囲は夜見山市内
さて、ということはあの電話・・・は?

おととしの名簿
そこに書かれた死者の名前と死んだ人
でも人数が少ないものは対策が講じられて
・・・でもその役に耐えることが出来ず
半年後に“私はここに居る”と

そして年度の途中から始まった
対策係の娘が言ってた一昨年と同じパターン
というのは年度の途中から始まったこと
ってことなのか?


現象が始まると死者が現れて
その人に関する記憶は改ざんされる
記憶も記録も・・・
ただ、気になるのは
その“死者”の家族だな
死者がそこに居る間はやはり
家族もそこに居るという記憶がのこる
でも、今年のいいんちょさんみたいに
家族も死んだ場合
そのあたりの時間関係とか
どうなるんだろうか?



そして7月
だいぶ何も起こらずに
すごしてこれたみたい
だけど・・・先生の様子がとてもおかしくて
かばんの中から出てきたのは大振りの包丁
これは・・・壊れたちゃった・・・かな?