いよいよ花粉のシーズン到来です。
いつ頃からか、天気予報が花粉の飛散情報を提供するようになったのは?
そんな話から180度変えて、先日、国会で“同一労働、同一賃金”ということが話題に上がりました。
正社員と非正規労働者の格差が広がっていることが背景にあるからです。
この問題は、利潤を追求する経営者側と賃金、生活の向上を求める雇用者側との間に深いギャップがあるので、この話はまたの機会にさせていただきます。
そんな話からですが・・・。
従業員を奴隷のように扱うブラック企業がある中で、賃金はそこそこだけど従業員のモチベーションの高い企業もあるのも事実です。
経営の勉強をした方であれば、人間関係論の中に「ホーソン実験」というものがあります
ホーソン実験とは、シカゴのウエスタン・エレクトリック社のホーソン工場での実験調査したものです。
ウイキペディアに次のように書かれています。
『当初は物理的な作業条件と従業員の作業能率の関係を分析する目的で、社内的に照明実験が行われ、次いでリレー組み立て実験が開始された。
この時期からハーバード大学のエルトン・メイヨー、フリッツ・レスリスバーガーらが研究に加わり、さらに面接調査、バンク配線作業実験という一連の研究が行われた。
この研究の結果、労働者の作業能率は、客観的な職場環境よりも職場における個人の人間関係や目標意識に左右されるのではないか、という仮説が導き出された。
また、集団内には「能率の論理」に規定される非公式組織が存在すること、非公式組織における仲間意識や集団内の規範が作業能率に影響を与えることをメイヨーは突き止め、人間関係論を展開した。
20世紀初頭に科学的管理法がフレデリック・テイラーによって提唱されて以来経営管理論の主流だったが、この実験以来、人間関係論へと移行した。
一方で、研究手法や結果の解釈をめぐって批判や異論も多く、知名度こそ高いものの、評価は定まっていない』
・・・と書かれています。
またこの中で「品質検査では労働者の仕事の質だけではなく、検査官と労働者の人間関係が評価に影響すること」といわれています。
人間関係の中には組織の話もあります。
組織の中には「フォーマル組織」と「インフォーマル組織」があります。
フォーマル組織とは、組織の規則等(権限や責任、階級、指揮・命令系統などが定められた組織)のことで、公式組織といわれています。
一方のインフォーマル組織は、組織図などで定義されない人間関係の中で発生する組織(集団)のことで、わかりやすくいえば仲良しグループのことで非公式組織といわれています。
生産性についていえばインフォーマル組織が大きく影響すると言われています。
上司と部下、同僚などとの人間関係で生産性に大きく影響します。
組織の中の人間関係悩みはつきません。
そんな中で、マネジメントで有名な、ドラッカーの名言をお伝えします。
「多くの人が、話上手だから人との関係は得意だと思っている。
対人関係のポイントが聞く力にあることを知らない」
「真のマーケティングは、顧客から出発する。
すなわち人間、現実、欲求、価値から出発する」
「企業の目的は何か?利益は、目的ではなく手段である。
企業とは社会のための道具であり、社会のための組織である」
改めて思うのは、普遍的な名言ですね。