私は『天才』という言葉が、嫌いです。


それは

『頭、いいね』『記憶力いいね』

と言われても、自分が望んでいる状況とは、かけ離れているため、素直に受け取れないのと同じだからです。


藤本ひとみ先生が書かれた小説の中に、『シャルル』という天才人物が登場します。


「天才は、皆が気にしないようなことを気にして、先生に質問する。」

「先生にも答えられないような質問をするから、めんどくさがられて嫌われる」

「天才と謳われたレオナルド・ダ・ヴィンチは、生涯、3人の女性を愛したが、誰からも愛されなかった」

「天才は、孤独」


というような内容が、描写されていたからです。


実際、作業の合理性を考えて、自分のやり方でやると、真新しいやり方で作業をこなすので、周囲、特にその作業場で長く仕事しているベテラン人からの反発は、凄まじいです。


理解してもらえません。


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先日、受講した『可能性無限大ライブ』の中で、印象的な話がありました。


重い病気にかかっている10歳の少女のお話です。


長い入院生活で、両親が泣き暮らしている時、少女は言いました。

「私、この世に生まれてくるとき、天国で列に並んでた。

それは、神様から、一人ひとつづつ、才能の箱をもらう列だった。

並んでいる間、私は、どんな才能がいいか、考えていた。

そして、私の順番が来た。


神様は言った。

『どんな才能を望んでいるか?』

と、私に問いかけた。

けれど、私には浮かばなかった。


ふと、神様の後ろ側に、黒いもやもやした箱を見つけた。

『これは、何?』

と、少女は質問した。

『これは、これは“重い病気”という才能の箱だ。でも、これは、強い心を持った人にしか渡せない』

と、神様は答えた。

『でも、それは、いつか渡さなければならないのでしょう?

だったら、その才能、私にください。

私は、強いl心をもっているから』

と、私は言った。


だから、私は、重い病気を持って、この世に生まれた。


だから、お父さん、おかあさん、泣かないで!笑って!!」

と。


この話から

「天才は『天から与えられた才能』なんだ」

と、訴えていました。


講演会中、ずっと『天才』を連呼されて、私は嫌気がさしていた。


彼には、この信念があるから

「みんなは、天才!天才だから、可能性は無限大!!」

と、叫び続けるのでしょう。