明日から恐怖の消化器・一般外科ということで解剖学を勉強しようと思います。
まず手始めに日常会話でもよく出てくる胃から。
・胃
胃stomachは消化管のうちで最も拡張し嚢状を呈する部で、容量は1200~1500mlである。
上方は噴門口cardial orifice で食道から続き、
下方は幽門口pyloric orificeで小腸(十二指腸)に連なる。
場所は横隔膜の下、左下、肝臓の裏。
胃の外表面は腹壁で覆われていて、上方は小網(肝胃間膜)、下方は大網(胃結腸間膜)
上部左側は胃脾間膜に覆われている。
胃の後ろには網嚢がある。さらに網嚢の後ろには左から脾臓・左腎臓・左副腎・膵臓があり、
これらは後腹壁の腹膜に覆われて胃の後面に接し、全体として胃床をつくっている。
胃の筋層は、外層(縦筋層)、中層(輪筋層)、内層(斜線維)に分かれていてそれぞれ方向が違う。
胃の動脈はすべて腹腔動脈から直接、あるいは間接に起こる枝である。
胃の静脈は動脈に沿って走る。すべて直接、間接的に門脈に入る。
(門脈←脾静脈、上腸間膜静脈、下腸間膜静脈)
胃の神経は。迷走神経と交感神経である。
左迷走神経→食道前面→前胃枝
右迷走神経→食道後面→後胃枝
(参照:選択的迷走神経切断術)
T5-9→交感神経幹・胸神経節→大内臓神経→腹腔神経叢→腹腔神経節→
節後線維となり動脈とともに胃に分布。
胃のリンパ系は胃癌の転移として重要。
胃癌は幽門部小湾側に後発し、幽門リンパ節に転移しやすい。
左胃リンパ節
右胃リンパ節
幽門リンパ節
右胃大網リンパ節
左胃大網リンパ節
膵脾リンパ節
腹腔リンパ節
肝リンパ節
解剖はつかれるねえ。