こんばんは永末です。
業界誌である「HOTERES」にホテル業界で働く人びとの意識調査の結果が掲載されていました。
そのアンケート調査によると日本のホテルマンの強い離職願望が浮かびあがってきたという内容でした。
仕事を辞めたいと思う理由TOP10
1.働きに見合わない薄給、昇給がまったくない
2.経営力の無さ、ビジョンの不明確さなど会社への不信感
3.人間関係が悪い、いじめがある
4.上司や会社の考え方と合わない
5.会社のスタンスが利益優先で、ホスピタリティの実現が難しい
6.経営陣や親会社からの理不尽な指示
7.正当な評価をされない
8.休暇が少ない
9.今のままでは自分のキャリアに将来が見えない
10.希望部署に行けない、本人の希望を無視した移動
が上げられていました。
私は今ちょうど個人面談を実施しているのですが、必ずと言っていいほど問題点や疑問点としてこの上位10項目に入る質問を受けます。
これは、今だけではなく過去10年間支配人として個人面談を続けていてずっとです。
ということは、それぞれの会社に対してというよりホテル業界全体に対する問題点なのだろうと受け取れるのです。
「もう無理です。労働時間が長いわりに給料が悪すぎます。」
という問いかけに何度応えてきたことだろう・・。
ホテルに入社するときは「よいサービスを提供して人によろこんでもらうことが自分の喜び」という気持ちでいた人も、時間がたち、他業界に比べて自分達の労働条件の悪さが際立ってくれば、そうした気持ちに陰りが出るのも
仕方ないことなのかもしれません。
かと言って、業界を変えるなどという崇高な目的を持つというのも難しい。
だから、多くの人が変わりたいと願うのなら、変えようと努力し行動することしかないことも事実です。
個人面談では、そんな問題点や改善点に対して「では、どうすればいいのか?」を考える場にしたいと私は願っています。
本来の個人面談とは人事考課と職務基準を照合して、その人の担当する仕事の遂行状況やその結果と期待される役割についてに差がないか、部下一人ひとりが何を考え、何を目標にしているかを把握することが目的とされます。
さて、これから最終2名で今期の個人面談も終了です。
次回、冬の時期にはどうしているのかな・・