こんばんはかに座永末です。

今日は気温が下がり寒くなりましたね。


さて、今日は上林山さんわんわんさんから借りた本「仕事が速くなる プロの整理術」より、とても共感した内容があったのでご紹介したいと思います。


この本の著者は、元トリンプ・インターナショナル・ジャパン代表取締役で、19年連続増収増益を達成したという人物、吉越浩一郎氏です。


著書「残業ゼロの仕事術」が有名ですよね。


吉越氏は「仕組みづくりで成果をのばす」という章の中で、会社が伸びていくには、IT化をして人手をかけないようにすることやデイリーワークはマニュアル化してパートさんにまかせ、社員は戦略的な仕事をすることの重要性をのべていらっしゃいます。


正社員の本来あるべき姿とは、仕組みを作って自分の仕事を減らして、より高度な仕事に取り込むことだというのです。


仕組みなき成長は、社員数をむやみに増やすしかないメタボ状態であると指摘しています。


社員がデイリーの力仕事に追われる状態から脱却し、仕事の質を高めていかないと、会社は時代に遅れることになるとも書かれています。


私は、マネージメントにおいてはこの「戦略的な仕事」や「仕組みづくり」ができることが不可欠だと考えてきましたが・・


吉越氏は、それらは正社員の仕事であると述べられています。


ここのところ、派遣社員のリストラ問題から正社員のリストラ問題までマスコミで大きく取り上げられています。


最近放映された「日本のOL」をテーマにしたドラマでは、中国から働きに来た派遣社員の方が安い賃金で真面目に仕事に取組むので、日本のOLのポジションが脅かされていくような内容でした。


人事採用では「売り手市場」から「買い手市場」になったとも言われています。


危機感を煽るわけではありませんが・・

資格を取得するとかではなく、本当に自分で稼げる能力を身に付けることが大切になってきました。



また、働き方において、吉越氏はこの本の中でも「残業」について指摘しています。


残業すれば仕事を沢山したような錯覚に陥り満足感を得る人は「残業中毒」以外の何物でもない。

そのため、残業をすると罰金を取るしくみを考えたぐらいだと書かれています。


決められた時間に集中していかに成果を伸ばすことが大事でその考え方が仕事の効率を上げるのだと。

そして、なんと課長職以上には毎年連続2週間の休暇を義務づけたとも書かれています。

休むことにより仕事の効率やレベルも上がるのだと言うのです。


確かにそんなことは理想だと誰もが思うことでしょう。


私もサービス業でそれが可能なのか?と、現実を考えると「そんなことは絶対に無理だろう」と頭に浮かんできます。


ただ、あきらめたり、言い訳することは簡単ですが・・

それでは、きっといつまでたっても自分で稼げる人にはなれないのでしょう。


常に戦略的に物事を考え、効率を良くするための仕組みをつくりにチャレンジして、やってみて修正して、その仕組みをよりよく定着させることを続けていくことが自身の稼ぎ力になるのだと思います。


正社員であること。

管理職であること。


こういう時期だからこそ、自身の働き方を見直すチャンスなのかもしれません。